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哲学入門 91 与謝野晶子 名言

2019-04-23 05:38:53 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門


第91回、与謝野晶子 名言です。
 ここから https://www.youtube.com/watch?v=-y4Gsjn7svs

デジタル大辞泉の解説を見てみましょう。

【与謝野晶子】

[1878~1942]歌人。堺の生まれ。旧姓、鳳(ほう)。鉄幹の妻。新詩社を代表する歌人として雑誌「明星」で活躍、明治浪漫主義に新時代を開いた。歌集「みだれ髪」「小扇」「舞姫」「恋衣」(共著)、現代語訳「源氏物語」など。




これは昨日の夏目漱石と同じです。



不倫の後結婚して子どもを12人産んでいます。
とにかくエネルギッシュ。

この時代の女性としては、与謝野晶子の仕事量は膨大です。

猛烈な逆風をものともしない、人のもつ能力の大きさに圧倒されます!

白坂先生は、このエネルギーの源は「劣等感」ではないかと想像しています。
三女として産まれ、愛されていないことへの劣等感ぶつけたのではということです。

なるほど・・・。



この時代に、この官能の歌はセンセーショナルでした。
タブーを打ち破ったのです。
すさまじい賛否両論はあったことでしょう。

エネルギーで立ち向かったのでした。



だからこそ、

日露戦争に出征する弟に

君死にたまうことなかれと歌いかけることができたのです。

この時代に戦争に反対するのは命がけです。

圧倒的少数意見です。

それでもこうして歌いきるのは、


まことの心=良心 でしょう。

これ以外を知らないと言い切りました。



今考えると、どう考えてもまともです。

少数意見が間違っているとは限らないのです。

当時の人は、当たり前のことが見えていなかったのです。
いや、見えていたけど言えなかったのかも・・・・。



現代の生涯学習への道筋を敷いた人でした。

男女共学を始めたのもこの人なのです。

仕事量の膨大さに頭が下がります。



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