今日は新聞休刊日。
いつものように、昨日のコラムから、一部を紹介します。
・明治初期の外務卿、副島種臣(そえじま・たねおみ)は東京・霞が関に居を構えた。1874(明治7)年の正月、副島邸に板垣退助や後藤象二郎らが集まり会合を重ねたという。征韓論をめぐる「明治6年の政変」で下野した維新の元勲たちだ
▲英国留学組を加えた議論の末「愛国公党」を結成し、1月17日に「民選議院設立建白書」を政府に提出した。草創期の新聞が報じて全国に議論が広がった。自由民権運動の始まりである
▲「なお恐らくは歳月の久しきを待ち、しかして後始めてその十分完備を期するに至らん」。建白書は議会政治が欧米の水準に達するには長い年月がかかると自覚していた
▲それから150年。自民党派閥の裏金疑惑をめぐる検察の捜査が続く中で年が明けた。我が国の政治は板垣ら明治の先達たちに恥じない水準に達したのかと自問する。帝国議会の設立から政党内閣、普通選挙実施へと進んだ戦前の議会政治は軍部の台頭や翼賛政治で後退した。戦後、男女平等の選挙権が認められたものの「政治とカネ」の問題がつきまとい、今も解決できない
▲13日の台湾総統選を皮切りに11月の米大統領選まで世界各地で重要な選挙が相次ぐ。グローバル化にデジタル革命。既存の国際秩序が揺らぎ、明治の日本が目標にした欧米の国民国家にも限界が見える
▲岸田文雄内閣の支持率低下で政局が不安定化する。年内総選挙もありうる政治情勢だ。変革期にあるメディアの責任も重い。政治のあり方が日本の将来を左右するという危機意識を持ちたい。
※ このブログを始めたころは、どの社もネット上で見ることができました。
しかし、今日見ることができたのは毎日新聞のみで、他はログインしないと見ることができません。
新聞社の考えがわかります。
定期購読が減り、ネットで見る人が増えました。
それでは収入が増えないので、有料購読者を増やしているのです。
それも仕方の無いことでしょう。
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