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世界を見る目が変わる50の事実-29-

2010-10-21 05:55:24 | 社会科こぼれ話
国連ミレニアム開発目標(MDGs)サミットにちなみ、ジェシカ ウィリアムズの評判の書 『世界を見る目が変わる50の事実』(草思社)の内容を社楽的に読むシリーズ。



第29回は 世界で3人に1人は戦時下に暮らしている

これは、やや数字が飛躍しているかもしれません。
本文では次のようになっています。

●紛争地域に住む人、23億3000万人

世界では武力紛争があちこちでおきている。
イラクでは国の内部で混乱がおきているし、 イスラエルとパレスチナの紛争は解決のめどが立っていない。

2005年のデータによると、27カ国で32の武力紛争がおこっている。
その地域に住む人の合計は、23億3000万人。


「地域」のとらえ方が広いのは確かでが、ここでの問題はそんなことではありません。


冷戦構造が崩れ、ソ連という一方の雄が解体してから、地域紛争が増えました。
旧ソ連の各共和国の独立が、民族の自立を促したのです。

ただ、その方法は、多くは内戦を選択してしまったのです。

反政府勢力は、民間人と見分けがつきません。
そのために、どうしても民間人の巻き添えが出てしまいます。

地雷を使ったゲリラ戦も、被害に遭うのは民間人です。


日本と中国の間にあるちっぽけな島ですら両大国を揺り動かすのですから、組織の未熟な地域が武力紛争に向かうのは、今のところ、停める方法がありません。

国際連合に期待するしかありません。




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