チャイコフスキー:幻想曲『運命』作品77 (スコア付き)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: 幻想曲『運命』作品77 TH 41 ČW 38 (スコア付き) 作曲年代:1868年 管弦楽:ロシア・ナショナル管弦楽団 指揮:ミハイル・プレトニョフ
00:00 Moderato assai (ト短調) 00:51 L’istesso tempo (ハ短調) 03:05 Più mosso, largamente (変イ長調) 07:08 Molto allegro (ハ短調) 09:50 Moderato assai (ト短調) 10:36 Più mosso (変ホ長調) 13:49 Allegro molto (ハ短調) 16:00 Moderato assai (ハ短調) 17:00 Andante (ハ長調) 17:44 Moderato assai (ハ長調)
《幻想曲『運命』作品77》は、チャイコフスキーが作曲した管弦楽のための幻想曲または交響詩。作曲者が28歳の時の1868年に作曲され、翌年2月27日にニコライ・ルビンシテインの指揮で初演された。初期の作品でありながら作品番号が大きいのは、チャイコフスキーが初演後に楽譜を破棄したためで、死後3年経ってから発見されて出版された。 作曲時には特に筋書きはなかったが、初演に際して詩人のコンスタンティン・バチュシコフが人間の生命の無常さを綴った韻文の言葉が総譜の標語として追加されたため『運命 Fatum』という標題が付された。曲はハ短調のユニゾンで開始する。変イ長調の伸びやかな旋律が弦楽器により歌われると、テンポを上げてティンパニのリズムに合わせてヴィオラが不吉な旋律を奏でる。再び冒頭のユニゾンが回帰すると、ホルンが変ホ長調で伸びやかな旋律を再現する。一頻り再現されると再び冒頭のユニゾン主題に戻り、最後はハ長調に転調して終止する。