教師を悩ませる生徒の頭髪・服装自由化=学生人権条例
朝鮮日報が、連日、韓国内の学校の問題を報道しています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/21/2012032101188.html
からの引用です。
人権条例スタートで大胆になる生徒たちのファッション
ソウル・木洞地域のある中学校で先月、教諭と中2の生徒の間で言い争いが起きた。
冬休みが終わり、パーマをかけて登校した生徒にA教諭が「その髪型、ちょっと派手すぎないか」と尋ねると、生徒は「どうしてですか」と口答えした。A教諭が「どうしてですかだって? 髪の毛が横に大きく広がっていて勉強の邪魔になりそうだから、少し整えた方がいいんじゃないか」と言うや、生徒は「(学生)人権条例が通って頭髪が自由になったと聞きましたが」と反論した。
今年1月26日、ソウル市のクァク・ノヒョン教育監(教育委員長に相当)が、頭髪と服装の自由化を許容する「学生人権条例」を公布したのを機に、生徒たちの頭髪やファッションが多様化している。
さらに、春休みを前に、男女関係なく髪を伸ばす生徒や、髪を染めたりパーマをかけたりする生徒が目に見えて増加した。
ソウル・江南にある中学校の生活指導部長は「冬休みが終わって学校に来てみると、生徒たちの制服が消えていた」と話す。ズボンやスカート以外、シャツからジャンパーまで全て私服を着てくるケースが多いという。
ソウル市江北区にある中学校の英語教諭は少し前、2年生の教室に入ってとても驚いた。ある女子生徒が、カラーリングした長い髪を結びもせずに座っていた。英語教諭が「その髪はどうしたのか」と尋ねると、その生徒は「人権条例が始まって髪型は私の自由なのに、先生はどうしてそんなことを聞くのか」と反発した。ソウル市陽川区の中学校に勤めるC教諭は「女子生徒のように髪の長い男子生徒もかなり増えた」と話した。
一部の学校では、生徒たちの所持品も変化を見せている。ソウル市蘆原区にある高校のB教諭は少し前、学校の前を歩いていた生徒からたばこの臭いがしたため、かばんを開けてみたところ、たばこが入っていた。また、別の生徒は焼酒(ソジュ、韓国式焼酎)の瓶をかばんに入れて登校していた。
B教諭は「学生人権条例で、(教師による)所持品検査ができなくなったことを知っている生徒たちが、禁止されているものを大胆に持ってくるようになった」と話した。
このような状況の中、学校では教師たちが担任や生活指導担当を引き受けたがらないという現象が起きている。学生人権条例と体罰禁止令などで生活指導が大変な上、最近、警察が校内暴力の問題を放置した疑いで、教師たちを相次いで取り調べていることが影響を及ぼしていると、教師たちは話している。
警察は、学校暴力の中心となっている「一陣会(中学や高校の暴力組織)根絶」を宣言したのに続き、学校ごとに専門担当警察官を配置した。一部の警察は学校に「不良生徒名簿」の提出を求め、学校との摩擦が起きているともいわれる。
江北地区のある高校では、全30クラスの担任希望者を募ったが、手を挙げたのは10人だけだった。この高校の部長教諭は、これほど担任希望者が少ないのは初めてだ」と話した。
江西区のある中学校の校長は「下手をすれば警察の捜査を受ける可能性もあるという状況で、生活指導部長や生活指導部員を引き受ける教諭などいない。生徒の生活指導がさらに困難になっている」と話した。
朝鮮日報が、連日、韓国内の学校の問題を報道しています。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/03/21/2012032101188.html
からの引用です。
人権条例スタートで大胆になる生徒たちのファッション
ソウル・木洞地域のある中学校で先月、教諭と中2の生徒の間で言い争いが起きた。
冬休みが終わり、パーマをかけて登校した生徒にA教諭が「その髪型、ちょっと派手すぎないか」と尋ねると、生徒は「どうしてですか」と口答えした。A教諭が「どうしてですかだって? 髪の毛が横に大きく広がっていて勉強の邪魔になりそうだから、少し整えた方がいいんじゃないか」と言うや、生徒は「(学生)人権条例が通って頭髪が自由になったと聞きましたが」と反論した。
今年1月26日、ソウル市のクァク・ノヒョン教育監(教育委員長に相当)が、頭髪と服装の自由化を許容する「学生人権条例」を公布したのを機に、生徒たちの頭髪やファッションが多様化している。
さらに、春休みを前に、男女関係なく髪を伸ばす生徒や、髪を染めたりパーマをかけたりする生徒が目に見えて増加した。
ソウル・江南にある中学校の生活指導部長は「冬休みが終わって学校に来てみると、生徒たちの制服が消えていた」と話す。ズボンやスカート以外、シャツからジャンパーまで全て私服を着てくるケースが多いという。
ソウル市江北区にある中学校の英語教諭は少し前、2年生の教室に入ってとても驚いた。ある女子生徒が、カラーリングした長い髪を結びもせずに座っていた。英語教諭が「その髪はどうしたのか」と尋ねると、その生徒は「人権条例が始まって髪型は私の自由なのに、先生はどうしてそんなことを聞くのか」と反発した。ソウル市陽川区の中学校に勤めるC教諭は「女子生徒のように髪の長い男子生徒もかなり増えた」と話した。
一部の学校では、生徒たちの所持品も変化を見せている。ソウル市蘆原区にある高校のB教諭は少し前、学校の前を歩いていた生徒からたばこの臭いがしたため、かばんを開けてみたところ、たばこが入っていた。また、別の生徒は焼酒(ソジュ、韓国式焼酎)の瓶をかばんに入れて登校していた。
B教諭は「学生人権条例で、(教師による)所持品検査ができなくなったことを知っている生徒たちが、禁止されているものを大胆に持ってくるようになった」と話した。
このような状況の中、学校では教師たちが担任や生活指導担当を引き受けたがらないという現象が起きている。学生人権条例と体罰禁止令などで生活指導が大変な上、最近、警察が校内暴力の問題を放置した疑いで、教師たちを相次いで取り調べていることが影響を及ぼしていると、教師たちは話している。
警察は、学校暴力の中心となっている「一陣会(中学や高校の暴力組織)根絶」を宣言したのに続き、学校ごとに専門担当警察官を配置した。一部の警察は学校に「不良生徒名簿」の提出を求め、学校との摩擦が起きているともいわれる。
江北地区のある高校では、全30クラスの担任希望者を募ったが、手を挙げたのは10人だけだった。この高校の部長教諭は、これほど担任希望者が少ないのは初めてだ」と話した。
江西区のある中学校の校長は「下手をすれば警察の捜査を受ける可能性もあるという状況で、生活指導部長や生活指導部員を引き受ける教諭などいない。生徒の生活指導がさらに困難になっている」と話した。