北朝鮮か。
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 東芝巨額損失 再生へうみ出し切れ
・ 領土教育 複眼的な思考こそ
読売新聞
・ 子育て介護提言 人口減克服へ将来の不安拭え
毎日新聞
・ 東芝の経営危機 1カ月で打開できるか
・ 金正男氏殺害 独裁国家の非道強まる
日本経済新聞
・ 柔軟に働ける制度づくりも忘れずに
・ 偽造薬の流通を断固はばめ
産経新聞
・ 金正男氏暗殺 恐怖政治の限界に備えよ
・ 参院選改革 新たな理念と制度を探れ
中日新聞
・ 金正男氏殺害 恐怖政治に潜む深い闇
・ 「共謀罪」審議 法相の迷走が目に余る
※ 金正男暗殺が3社です。
毎日です。
「北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害された。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で、一時は父である故金正日(キムジョンイル)総書記の後継者ではないかとみられた人物だ。
毒物を用いて殺害されたとみられる。現地報道などによると、実行犯は女を含む複数で、北朝鮮の工作員による犯行だという見方が強まっている。」
「金委員長は父の死を受けて5年前に権力を握った。その後、疑い深い性格から次々に高官を粛清した。
金総書記は若い後継者を補佐する「後見役」7人を生前に指名したとみられている。この7人が葬儀で金委員長とともに霊きゅう車に寄り添ったが、現在も要職に残っているのは2人だけだ。
文民の筆頭格で、金委員長にとっては叔父でもある張成沢(チャンソンテク)氏は、国家転覆を図った罪などで3年前に処刑された。軍人で序列最高位だった李英鎬(リヨンホ)軍総参謀長(当時)も政権発足から半年ほどで粛清された。
粛清だけではない。軍を中心に目まぐるしい昇格と降格が繰り返されている。自らの権力を誇示する狙いのようだ。
今回の事件が外国で起きたことも重大な問題をはらむ。北朝鮮の国家機関による犯行であれば、マレーシアの主権を侵害したことになる。」
産経です。
「注目される出来事は、北朝鮮のテ・ヨンホ元駐英公使が最近、亡命したことである。
正恩氏が年内の核・ミサイル開発完成を意図していることなどを明かし、体制の先行きに危うさを指摘した。エリート幹部の亡命は他にもあると伝えられる。
不測の事態にどう備えるか。強力な抑止力を持つ米国の役割は大きい。トランプ大統領は北朝鮮の脅威に対する警戒感が強い。ただ、いかに北朝鮮に対処するかの具体策はまだ固まっていない。
韓国では次期大統領選に向け、親北朝鮮の野党指導者が支持を広げている。
核・ミサイルの脅威と直面する日本と米韓両国のより強い結束が欠かせない状態に入っていることを認識したい。
中国の役割も当然大きい。中国はかねて、正男氏を通じて北朝鮮に「改革開放」を働きかけようとしていたのではないか。正男氏を保護してきたのも、そのためだったろう。
さらなる制裁などで北朝鮮に圧力をかける必要性が高まっている。中国も足並みをそろえ、地域の平和と安定に努めるべきだ。」
中日です。
「 正男氏は故金正日総書記の長男。もし北朝鮮による暗殺だとすれば、外国暮らしが長く、後継者争いからも脱落したはずの人物をなぜ狙ったのだろうか。
韓国各メディアは「金正恩委員長が正男氏を自分の権力を脅かす存在だと警戒し、除去しようとした」と異口同音に報じている。正男氏が家族と共に韓国亡命を望んでいたことが発覚した、北朝鮮への帰国を命じられ拒否したことを金委員長が激怒したなど、情報が錯綜(さくそう)するが真相は不明だ。
北朝鮮には、唯一の指導者にだけ、国民は絶対忠誠を誓うという思想がある。ロイヤルファミリーの直系男子であっても、一人を除いては権力中枢には入れず、最高指導者に兄弟がいることすら国民には伝えられない。
親戚も安泰ではない。正男氏のいとこは韓国に亡命したが、金総書記の実像を公にしたため銃殺された。北朝鮮工作員の犯行といわれる。また、金委員長の母方の叔母夫婦は権力闘争の激しさにおびえて約二十年前に脱出し、今は米国内でひっそりとクリーニング店を営んでいるという。
北朝鮮は核、ミサイル開発だけでなく、党や政府、軍幹部に対する粛清、処刑など恐怖政治を敷いている。今回の事件への関与が明らかになれば、正男氏を保護していたとされる中国は、金正恩体制への不信感をさらに強めるだろう。トランプ米政権は対話より制裁重視に傾くのではないか。」
今朝の社説を見てみましょう。
朝日新聞
・ 東芝巨額損失 再生へうみ出し切れ
・ 領土教育 複眼的な思考こそ
読売新聞
・ 子育て介護提言 人口減克服へ将来の不安拭え
毎日新聞
・ 東芝の経営危機 1カ月で打開できるか
・ 金正男氏殺害 独裁国家の非道強まる
日本経済新聞
・ 柔軟に働ける制度づくりも忘れずに
・ 偽造薬の流通を断固はばめ
産経新聞
・ 金正男氏暗殺 恐怖政治の限界に備えよ
・ 参院選改革 新たな理念と制度を探れ
中日新聞
・ 金正男氏殺害 恐怖政治に潜む深い闇
・ 「共謀罪」審議 法相の迷走が目に余る
※ 金正男暗殺が3社です。
毎日です。
「北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアの空港で殺害された。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で、一時は父である故金正日(キムジョンイル)総書記の後継者ではないかとみられた人物だ。
毒物を用いて殺害されたとみられる。現地報道などによると、実行犯は女を含む複数で、北朝鮮の工作員による犯行だという見方が強まっている。」
「金委員長は父の死を受けて5年前に権力を握った。その後、疑い深い性格から次々に高官を粛清した。
金総書記は若い後継者を補佐する「後見役」7人を生前に指名したとみられている。この7人が葬儀で金委員長とともに霊きゅう車に寄り添ったが、現在も要職に残っているのは2人だけだ。
文民の筆頭格で、金委員長にとっては叔父でもある張成沢(チャンソンテク)氏は、国家転覆を図った罪などで3年前に処刑された。軍人で序列最高位だった李英鎬(リヨンホ)軍総参謀長(当時)も政権発足から半年ほどで粛清された。
粛清だけではない。軍を中心に目まぐるしい昇格と降格が繰り返されている。自らの権力を誇示する狙いのようだ。
今回の事件が外国で起きたことも重大な問題をはらむ。北朝鮮の国家機関による犯行であれば、マレーシアの主権を侵害したことになる。」
産経です。
「注目される出来事は、北朝鮮のテ・ヨンホ元駐英公使が最近、亡命したことである。
正恩氏が年内の核・ミサイル開発完成を意図していることなどを明かし、体制の先行きに危うさを指摘した。エリート幹部の亡命は他にもあると伝えられる。
不測の事態にどう備えるか。強力な抑止力を持つ米国の役割は大きい。トランプ大統領は北朝鮮の脅威に対する警戒感が強い。ただ、いかに北朝鮮に対処するかの具体策はまだ固まっていない。
韓国では次期大統領選に向け、親北朝鮮の野党指導者が支持を広げている。
核・ミサイルの脅威と直面する日本と米韓両国のより強い結束が欠かせない状態に入っていることを認識したい。
中国の役割も当然大きい。中国はかねて、正男氏を通じて北朝鮮に「改革開放」を働きかけようとしていたのではないか。正男氏を保護してきたのも、そのためだったろう。
さらなる制裁などで北朝鮮に圧力をかける必要性が高まっている。中国も足並みをそろえ、地域の平和と安定に努めるべきだ。」
中日です。
「 正男氏は故金正日総書記の長男。もし北朝鮮による暗殺だとすれば、外国暮らしが長く、後継者争いからも脱落したはずの人物をなぜ狙ったのだろうか。
韓国各メディアは「金正恩委員長が正男氏を自分の権力を脅かす存在だと警戒し、除去しようとした」と異口同音に報じている。正男氏が家族と共に韓国亡命を望んでいたことが発覚した、北朝鮮への帰国を命じられ拒否したことを金委員長が激怒したなど、情報が錯綜(さくそう)するが真相は不明だ。
北朝鮮には、唯一の指導者にだけ、国民は絶対忠誠を誓うという思想がある。ロイヤルファミリーの直系男子であっても、一人を除いては権力中枢には入れず、最高指導者に兄弟がいることすら国民には伝えられない。
親戚も安泰ではない。正男氏のいとこは韓国に亡命したが、金総書記の実像を公にしたため銃殺された。北朝鮮工作員の犯行といわれる。また、金委員長の母方の叔母夫婦は権力闘争の激しさにおびえて約二十年前に脱出し、今は米国内でひっそりとクリーニング店を営んでいるという。
北朝鮮は核、ミサイル開発だけでなく、党や政府、軍幹部に対する粛清、処刑など恐怖政治を敷いている。今回の事件への関与が明らかになれば、正男氏を保護していたとされる中国は、金正恩体制への不信感をさらに強めるだろう。トランプ米政権は対話より制裁重視に傾くのではないか。」