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変革の源流 磯田道史さんに聞く -2-

2018-01-05 06:07:05 | 歴史関連情報
今回は2回目。



司馬作品を糸口に、明治を「武力」の視点でわかりやすく斬っています。

司馬作品は歴史の略地図

歴史の新事実が次々にわかり、そもそも司馬作品はあくまでも台詞などは架空です。
略地図程度に捉えておくのがよいのでしょう。

研究による新事実

司馬作品ではペリーで日本が変わったように書かれています。
しかし、1800年過ぎから、外国船はしばしばやってきています。

薩摩藩では、トカラ列島の宝島で、英国の捕鯨船と交戦状態になりました。
(宝島事件 http://hitbee.exblog.jp/8567582/

水戸藩にも捕鯨船が来ています。(大津浜事件

「第ゼロ次日露戦争」と磯田さんがよんでいる事件もありました。

ロシアから帰国した大黒屋光太夫は、ロシアで10年近く過ごし、日本にその様子を伝えました。
 http://www006.upp.so-net.ne.jp/asao/koudayu.htm

オールジャパンの発想に

外敵があれば、国内はまとまざるをえません。
高野長英らの学者は西洋列強の海軍を持っていることを示してます。

武器の在り方が社会を変えた

火縄銃では他国の制服は無理。
しかしライフルが発明されました。射程500m、連発式。
これで、馬も軍事貴族も不要になりました。

徴兵による大量のライフルを持った兵が、植民地を広げていきました。

日本の選択

やる側になるか、やれれる側になるか。
国民国家をつくって、やる側に舵を切ったのです。

庶民男子が徴兵されたので、男性参政権が与えられ民主国家ができあがります。
その後、銃後の守りが重要になり、女性も政治参加できるようになったのです。

武器が社会を、政治を変えたのです。

 記事は http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201801/CK2018010502000129.html

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