ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長岡京」の意味・わかりやすい解説
長岡京
ながおかきょう
桓武天皇,延暦3 (784) 年から同 13年までの都。京都府向日市,長岡京市と京都市伏見区,西京区にわたる地域を占めていた。人心一新のため,藤原種継の首唱によって平城京から遷都したが,翌年種継が殺され,その事件に連座して廃太子早良親王 (さわらしんのう) のたたりといわれる事件が次々に起ったため,造営工事はついに中止され,平安京に遷都した。都とされたのは,わずか 10年であったが,記録,遺構などから考えて,大路,小路なども整備され,大内裏の殿舎,東西の市も完成していたものと思われる。