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マーラー:交響曲第10番 (スコア付き)

2023-07-04 06:30:11 | 音楽雑感&関連サイト

マーラー:交響曲第10番 (スコア付き)

グスタフ・マーラー: 交響曲第10番 (スコア付き) 作曲年代:1910年 管弦楽:南西ドイツ放送交響楽団 指揮:ミヒャエル・ギーレン

第1楽章 -00:00 Andante -01:10 Adagio -03:07 Andante come prima -03:47 Tempo adagio -06:33 A tempo scioltamente -08:14 Andante -11:03 Adagio come prima -12:48 (Andante) -14:05 (Adagio come prima) -14:42 Un poco slentando -15:31 (Andante) -17:09 (Adagio) -19:32 Non strascinando

グスタフ・マーラーは、50歳を迎える1910年7月からこの交響曲の作曲を始めた。交響曲は5つの楽章を持ち、両端に緩徐楽章、第3楽章は「プルガトリオ(煉獄)」と名付けられた短い楽章で、第2・4楽章がスケルツォという構成であった。全5楽章のスケッチが完成し、一部の楽章はオーケストレーションまで完成されたが、未完のまま1911年5月18日にマーラーは敗血症で死去した。 オーケストレーションが施されているのは第1・2・3楽章のみで、第1楽章のみ補筆なしでも演奏可能な状態で残されている。全楽章の補筆版は、イギリスの音楽学者、デリック・クックによるものが有名で、その他にも数々の補筆版が存在する。 一方、国際グスタフ・マーラー協会の全集は第1楽章の原典版のみ収録しており、最近はこの楽譜を用いた第1楽章のみ演奏も増えてきている。この動画の録音もこの全集版によるもので、補筆版で加筆されている管弦楽の希薄な部分もマーラーの残した自筆譜通りに演奏されている。 曲は謎めいたヴィオラの旋律による序奏で始まる。テンポがAdagioになると、嬰ヘ長調の第1主題が登場する (1:10)。2:20からおどけたような第2主題が始まり、やや音楽が進み始める。再びヴィオラの序奏が再現され (3:07)、提示部が変奏しながら繰り返される。再び序奏が再現されると展開部となる (8:54)。11:03からは再現部で、15:31からは突如金管楽器によって「絶叫」が表現される。不協和音の連続の後、テンポを落としたところでコーダとなる (17:09)。最後は静かに嬰ヘ長調の和音で終止する。ティンパニを含め、打楽器は用いられておらず、管楽器も3管編成と、マーラーにしては小規模な楽器編成である。

 

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