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このブログで過去最も読まれた記事は? 第2位

2013-06-11 05:22:37 | 日記
このブログは、開設以来1548日間、一日も休まず更新しています。

過去、5800件あまりの記事の中で最も読まれている記事は何でしょう?

今日は第2位を紹介します。


卒業証書は右手から?左手から?

実は、両方の説があり、決定的な正解はないようなのですが、公的機関は右で統一されているようです。

例えば、警察には 警察礼式と言うものがあり、次のように書かれています。

警察礼式(昭和二十九年八月二日国家公安委員会規則第十三号)

(辞令書等を受ける場合)
第十七条  辞令書、賞状等を受けるときは、授与者の席を離れること約三歩の所で敬礼を行つた後、適宜前進し、右手でこれを受け、左手を添えて開いて見た後、直ちにこれを左手に収め、旧の位置に復して、再び敬礼を行い、退去する。


自衛隊にも同様の規則があります。

海上自衛隊礼式規則 昭和40年5月24日 海上自衛隊達第33号

(賞状等を受ける場合)
第10条 海上自衛官は、室内において賞状等を受けるときは、授与者から約3歩のところにおいて停止して敬礼を行つた後適宜前進し、賞状等を受ける際、帽を左わきに挟み、右手をもつて賞状等を受け左手を添えて一覧し、終わつて左手に移すとともに帽を右手に移して適宜後退して元の位置に復し、再び敬礼を行つて退去するものとする。

http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/e_fd/1965/ey19650524_00033_000.pdf
この場合は帽子を左わきに挟むので、必然的に右手が出てくるのでしょう。


総務省消防庁のサイト 「消防団員の方へ 基礎コース」にも
受領するときは右手で行い、同時に左手を添えて、辞令、賞状等を受領し、とありました。
 http://www.e-college.fdma.go.jp/search/html/firebrigade/kiso/02/02/04/txt.htmlより引用。

さらに、テレビで文化勲章の授賞式を見ていたら、どなたかが右手から差し出しているのを見ました。

では、左手説の根拠は?
案外、「小さい頃、自分はそう習ったから・・・」なのではないでしょうか。

なかにはつぎのようなものも・・・

 右手は刀を抜く手。いざというときのため最後に使う。だから「左」が先。

おいおい、表彰をもらうのと刀を抜くのをいっしょにしないで。
さらに次のようなものも。

 右手はいろいろ使うので「不浄」とされる。だから「左」が先。  

これは違うでしょう。「神の右手、不浄の左手」は、ヒンズー教はもとより、世界の文化では主流です。

やはり「右手から」が有利か・・・。
 
賞状をもらうくらい、どちらにしても大きな問題ではないようですが・・・。
 


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