あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

子どもが熱中するネタ-2-

2019-06-24 05:30:13 | 社会科関連情報
有田先生『「ネタ」開発ノウハウ』(明治図書)より、4年生のネタの例を紹介します。

1 「学校には便所は何カ所あるか、便器は何個あるか。」と問いかけて、「水道」の授業の導入にする。
2 学校の水道の水を飲み、「今飲んだ水は、どこから北ものでしょう」と問いかけ、水源さがしへ発展させる。
3 「水はあるものではなく、つくるものというが本当か」と問いかけて、水はつくるものであることに気づかせる。
4 「市に水道ができたのはいつ頃のことか。できる前はどうしていたのか。」と問いかけて、水道の歴史を調べさせる。 
5 「ゴミ1トン処理するのに、どのくらいの費用がかかっているのでしょう」と切り込んで、ゴミ処理には多くの費用がかかっていることに気づかせる。
6 「あなたはゴミを買っているのです」とゆさぶり、どんなものがゴミになるか調べさせる。
7 「○○川を汚している犯人は誰でしょう」と問いかけて、川の汚染の原因を調べさせる。
8 「地下鉄の駅は、どうしてトイレが少ないのか」と問いかけて、そのわけを追究させる。
9 「下水道はいつ頃、どんな必要からできたのでしょう」と問いかけて、下水道の歴史を調べさせる。
10 消火器を見せながら、「消火器は、学校のどんなところにどれだけあるのでしょう。」と問いかけて、学校の消防施設について考えさせる。
11 「大きなビルには、窓ガラスに▼マークが付いているが、これは何の印でしょう」と問いかけて、消防施設について考えさせる。
12 「火事は、1年間にどのくらい発生しているのでしょう」と問いかけて、市の火災発生件数グラフを提示して追究させる。
13 「火事の原因にはどんなものが多いでしょう」と問いかけて、火事の原因を調べさせる。
14 「下りもの、下らないものとは、どんなものをいったのか」と問いかけて、その意味を歴史的に明らかにする。
15 長さ3メートルのサトウキビを持ち込み、「どうして、みんな同じところで曲がっているのか」と問いかけて、その意味を歴史的に明らかにする。
16 「さとうきびは、東西南北のどちら向きに曲がっているのでしょう」と問いかけて、台風との関係を考える。
17 「さとうきびの節の間隔が違うのはなぜでしょう」と問いかけて、水の量と気温の関係であることを追究させる。
18 「沖縄の人が、サトウキビを作るのはどうしてでしょう」と問いかけて、台風との関係を考えさせる。
19 「沖縄の人が、台風よ来い、といっているのはなぜか」を考えさせ、水をほしがっていることに気づかせる。
20 「日本一野菜をだますがうまいのは、どこの県の人でしょう」と問いかけて、「野菜の早づくり」について追究させる。
21 「高知県では、どうして海岸沿いにビニルハウスをつくっているのでしょう」と問いかけて、写真を見せ、そのわけを追究させる。
22 「ビニルがないころ、どうやって早づくりをしたのでしょう」と問いかけて、油障子などをつかっていたことに気づかせる。
23 「高知では、作る野菜を次々と変えたのはどうしてでしょう」と問いかけ、作物の変化について調べさせる。
24 「宮古島の地下ダムは、どんな仕組みになっているのでしょう」と問いかけて、新しい地下ダムについて調べさせる。
25 「根室地方の子どもたちの冬の楽しみは何だろう」と問いかけて、「寒い土地のくらし」を導入。
26 「根室地方の冬に、冷蔵庫は必要か」と問いかけて、違った使い方に気づかせる。
27 「流氷は海の布団といわれるが、どんなことか」と問いかけて、海の資源保護になっていることに気づかせる。
28 根室地方の家の写真を見せて、「煙突が多いのはなぜか」と問いかけて、家のつくりに関心を持たせる。
29 根室半島の植物の様子を示して、「わずか30㎞の間に、三つの植物帯があるのはなぜか」と問いかけて、気候の厳しさに気づかせる。
30 「ものすごく寒いのに、酪農が盛んなのはどうしてか」と問いかけて、酪農と寒さお関係を調べさせる。
31 「世界で一番雪の多い国はどこでしょう」と問いかけて、日本であることに驚かせる。
32 「雪国で困ることは何でしょう」と問いかけて、雪国の生活で困ることを調べさせる。
33 「雪が降らないで困ることは何でしょう」と問いかけて、降らなくても困ることに気づかせる。
34 グラフを見せながら、「15回もずらして種まきをするのはどうしてか と問いかけて分けを追究させる。
35 「高原でキャベツつくりが盛んになったのはなぜか」と問いかけて、盛んになったわけを追究させる。
36 「山に登るキャベツとは、どんなことでしょう」と問いかけて、その意味を追究させる。
37 「嬬恋村では、どのようにして連作障害を乗り越えているのでしょう」と問いかけて調べさせる。
38 「日本は南北に長いが、どんなよいことがあるでしょう」と問いかけて、東西に長い場合と比べさせる


今では、カリキュラムや時勢と合わないこともありますが、発想としてはとても参考になります。
有田先生の教材開発の技術を学び取りましょう。

このブログでの関連記事は・・・

 子どもが熱中するネタ-1- 

 子どもが熱中するネタ-3-

 子どもが熱中するネタ-4-

 教材(ネタ)の手持ち財産を増やすために

 授業を楽しくするために
 
 子どもが生き生きとする授業スタイル-1-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-2-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-3-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-4-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-5-

 子どもが生き生きとする授業スタイル-6- 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。