ドヴォルザーク:『テ・デウム』作品103 B 176 (スコア付き)
アントニン・ドヴォルザーク: 『テ・デウム』作品103 B 176 (スコア付き) 作曲年代:1892年6月25日 - 7月28日 指揮:ヴラディミール・ヴァーレク ソプラノ独唱:エヴァ・ウルバノーヴァ バリトン独唱:ロマン・ヤナール 管弦楽:プラハ放送交響楽団 合唱:プラハ・フィルハーモニー合唱団
00:00 第1楽章 Allegro moderato, maestoso (ト長調) 05:41 第2楽章 Lento maestoso (変ホ長調) 10:41 第3楽章 Vivace (ロ短調) 13:02 第4楽章 Lento (ロ長調 - ト長調)
《『テ・デウム』作品103 B 176》は、アントニン・ドヴォルザークが1892年に作曲したカンタータである。ドヴォルザークは渡米の3か月前に、ニューヨーク国立音楽院のジャネット・サーバーからアメリカ大陸発見400年祭で演奏するための《アメリカの旗》という作品を依頼されたが、歌詞が間に合わず代わりに作曲されたのが《テ・デウム》である。なお、《アメリカの旗 作品102 B 177》も、のちに曲が付けられている。 『テ・デウム』とはカトリック聖歌のひとつで、冒頭の歌詞 "Te deum laudamus" (われら神であるあなたを讃えん)からこのように呼ばれている。アメリカの聴衆への紹介も兼ねていたことから、神聖な歌詞でありながらアメリカの聴衆を意識した世俗的なオーケストレーションが施されている。1892年10月21日にニューヨーク・カーネギーホールで250人の大合唱団を伴って初演され、ドヴォルザークのアメリカ時代の幕開けを飾った。