知立市立来迎寺小学校 研究発表会の様子をお知らせしています。
始めに6年生の社会科の教室へ行きました。
一部しか見ていないので、間違ったことを言うかもしれません。
その時はご指摘ください。
明治時代の2時間目。まず前時のノートを見ます。
前時に、江戸末期と明治初期をマトリックスを使って比較しています。
「服装、髪型、乗り物、建物、まち全体」は妥当な観点です。ポイントは「その他」
この「その他」が大切です。多面的な思考を自然と促します。
写真の児童は、青で「江戸」「東京」と書いていました。友人の意見なのでしょう。
思考ツールは、ある程度型にはめるものです。
だからこそ、型にはまらない余地を残すことが、思考力の育成には大切なのです。
ベン図なら欄外ですね。
前時に作った学習問題がこれ。
明治政府が目指した国づくりを予想することが課題です。
思考の方法は、演繹法と帰納法に分類できます。
始めに「富国」「強兵」「文明開化」などとキーワードを与えて、実際の政策を当てはめていくのが演繹法です。
逆に、実際に明治政府が行った施策から、キーワードを絞っていくのが帰納法です。この授業が該当します。
児童生徒には、演繹・帰納の両方を経験させたいと思っています。
導入では、江戸時代の長さを、1年1センチの白いテープで表し、「今日はここから20センチぐらいの変化を見るよ」と視覚から課題をつかませていました。
みんなならこれくらい。先生ならこれくらい、と笑いをとります。素晴らしい導入です。
次に、本時の流れが説明されました。
特別支援教育ではよく使われる手法です。ユニバーサルデザインの発想です。
ただ、先が見える安心感は、先がわかったつまらなさにもつながりかねません。
時には、「意外な展開」を意図してもおもしろいと思います。
「今日は、みんながすごい意見をたくさん出したので、初めの予定とは大きく違ってしまいました。
これはこれで、すばらしいことなんだよ!」
プリントを渡すときに「どうぞ」「ありがとう」の声が聞こえました。
温かい雰囲気がします。
話を聞くときには、おへそを向ける姿も見られます。
「聴いてあげるよ」という気持ちが見えます。聴くことは思いやりなのです。
始めに、子どもたちが予想をします。
「外国文化を取り入れる」「遅れを取り戻す」「平和な国づくり」・・・
文化面ばかりです。
前時の2枚の絵図だけの情報からは、文化面しか出てこないのは当然です。
ここには、「富国」「強兵」につながる他の視点の追加資料が必要でした。
このあと、イメージマップの作成に入ります。
ここから先は見ていないので分かりませんが、イメージマップは、そもそも演繹法の手法です。
中央に「明治政府の国づくり」と書いて、「富国」「強兵」などの枝を伸ばして、広げていくのが普通です。
帰納法は、KJ法のように、カードを並べながら分類していくのが定石。
さて、この先はどうなったのでしょうか?
指導案では、「廃藩置県」「殖産興業」「徴兵令」「地租改正」の4つのキーワードですが、欧化政策や学制はどこに入れたのでしょうか?
教師は、机間指導の時に、座席表に書き入れながら意見を吸い上げていました。
この間に、先の展開を組み立てられるのでしょう。
力量が高い先生の授業は、わずかな時間でも多くの情報が得られます。
最後までじっくりと見たかった授業でした。
始めに6年生の社会科の教室へ行きました。
一部しか見ていないので、間違ったことを言うかもしれません。
その時はご指摘ください。
明治時代の2時間目。まず前時のノートを見ます。
前時に、江戸末期と明治初期をマトリックスを使って比較しています。
「服装、髪型、乗り物、建物、まち全体」は妥当な観点です。ポイントは「その他」
この「その他」が大切です。多面的な思考を自然と促します。
写真の児童は、青で「江戸」「東京」と書いていました。友人の意見なのでしょう。
思考ツールは、ある程度型にはめるものです。
だからこそ、型にはまらない余地を残すことが、思考力の育成には大切なのです。
ベン図なら欄外ですね。
前時に作った学習問題がこれ。
明治政府が目指した国づくりを予想することが課題です。
思考の方法は、演繹法と帰納法に分類できます。
始めに「富国」「強兵」「文明開化」などとキーワードを与えて、実際の政策を当てはめていくのが演繹法です。
逆に、実際に明治政府が行った施策から、キーワードを絞っていくのが帰納法です。この授業が該当します。
児童生徒には、演繹・帰納の両方を経験させたいと思っています。
導入では、江戸時代の長さを、1年1センチの白いテープで表し、「今日はここから20センチぐらいの変化を見るよ」と視覚から課題をつかませていました。
みんなならこれくらい。先生ならこれくらい、と笑いをとります。素晴らしい導入です。
次に、本時の流れが説明されました。
特別支援教育ではよく使われる手法です。ユニバーサルデザインの発想です。
ただ、先が見える安心感は、先がわかったつまらなさにもつながりかねません。
時には、「意外な展開」を意図してもおもしろいと思います。
「今日は、みんながすごい意見をたくさん出したので、初めの予定とは大きく違ってしまいました。
これはこれで、すばらしいことなんだよ!」
プリントを渡すときに「どうぞ」「ありがとう」の声が聞こえました。
温かい雰囲気がします。
話を聞くときには、おへそを向ける姿も見られます。
「聴いてあげるよ」という気持ちが見えます。聴くことは思いやりなのです。
始めに、子どもたちが予想をします。
「外国文化を取り入れる」「遅れを取り戻す」「平和な国づくり」・・・
文化面ばかりです。
前時の2枚の絵図だけの情報からは、文化面しか出てこないのは当然です。
ここには、「富国」「強兵」につながる他の視点の追加資料が必要でした。
このあと、イメージマップの作成に入ります。
ここから先は見ていないので分かりませんが、イメージマップは、そもそも演繹法の手法です。
中央に「明治政府の国づくり」と書いて、「富国」「強兵」などの枝を伸ばして、広げていくのが普通です。
帰納法は、KJ法のように、カードを並べながら分類していくのが定石。
さて、この先はどうなったのでしょうか?
指導案では、「廃藩置県」「殖産興業」「徴兵令」「地租改正」の4つのキーワードですが、欧化政策や学制はどこに入れたのでしょうか?
教師は、机間指導の時に、座席表に書き入れながら意見を吸い上げていました。
この間に、先の展開を組み立てられるのでしょう。
力量が高い先生の授業は、わずかな時間でも多くの情報が得られます。
最後までじっくりと見たかった授業でした。
まったく私など足下にも及ばない・・・・!
次も楽しみにしています。