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日本史のお値段-9-

2010-10-18 06:18:58 | 社会科こぼれ話
歴史を身近にするものはお金です。
現在の貨幣価値でいくらなのか、興味がわくところです。
『日本史のお値段』(青春出版社)は、その疑問に答えてくれます。



というわけで、日本史のお値段をひもとく第9弾。

宅配便の運送費は?

現在の郵便局の役割であった飛脚。
幕府が始めた制度を大名が自国と主要都市を結ぶ大名飛脚に発展させ、それを民間まで広めたのが町飛脚などの商用飛脚でした。

江戸・大阪間の運賃を調べてみました。

封物100目限(375g)を特別で依頼すると

正三日半限  金7両2分
正四日限   金4両2分
正四日半限  金4両
正五日限   金3両2分
正六日限   金3両
正七日限   銀700匁


月9回の定期便(幸便)では

正六日限 書状1通 金1朱
六日限  書状1通(実際は6~9日) 銀2匁(1666円)
     荷物一貫目 銀50匁
     金100両 銀55匁
七日限  書状1通  銀1匁5分
     荷物一貫目 銀40匁
     金100両 銀45匁
八日限  書状1通  銀1匁(833円)
     荷物一貫目 銀30匁(2万5千円)
     金100両 銀35匁
十日限  書状1通  銀6分
     荷物一貫目 銀15匁
     金100両 銀20匁


空きがあれば、その便に載せる並便では・・・

十日限(実際は20日以上)
    書状1通  銀3分
    荷物一貫目 銀9匁5分
    金100両 銀11匁

当時の女中の1年分の給料が120匁(10万円)でした。

昔の宅配便は高かった・・・。






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