ドヴォルザーク:交響曲第6番ニ長調 作品60 B 112 (スコア付き)
アントニン・ドヴォルザーク: 交響曲第6番ニ長調 作品60 B 112 (スコア付き) 作曲年代:1880年8月27日-10月15日 指揮:ヴァーツラフ・ノイマン 管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
00:00 第1楽章 Allegro non tanto (ニ長調) 13:46 第2楽章 Adagio (変ロ長調) 24:19 第3楽章 Scherzo (Furiant): Presto (ニ短調) 32:41 第4楽章 Finale: Allegro con spirito (ニ長調)
《交響曲第6番ニ長調 作品60 B 112》は、チェコの作曲家、アントニン・ドヴォルザークが1880年にわずか2か月で完成させた交響曲である。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ハンス・リヒターの依頼で作曲された。当初《交響曲第1番》としてドヴォルザークの交響曲で最初に出版されたが、1960年代の全集出版の際に整理され、《第6番》となった。初演は1881年3月25日、アドルフ・チェフの指揮で行われた。 作曲時期は、作曲家では世界的な名声を獲得し、私生活では娘が誕生するなど、ドヴォルザークのにとって幸せの絶頂の時期にあたる。そのためか、交響曲は非常に温和な雰囲気に包まれている。しばしば交友のあったヨハネス・ブラームスが1877年に作曲した《交響曲第2番ニ長調 作品73》との類似が指摘される。一方で第3楽章ではチェコの民族音楽である「フリアント」を取り入れており、スラヴ音楽への愛着も感じられる。 この交響曲について、ブラームスは「あなたの真の交響曲はこれ(第6番)とは全く違うものだと思う」とコメントしており、これが衝動となってスラヴ民族音楽を用いない《交響曲第7番ニ短調 作品70 B 141》の作曲につながったと考えられる。