『長原幸太のオーケストラスタディ』(せきれい社)
読売日本交響楽団のコンサートマスターをつとめる長原幸太が、弦楽器専門誌『サラサーテ』に連載中の「長原幸太のオーケストラスタディ」。そこから生まれた単行本です。実践的経験に基づく長原の集大成。基礎や考え方にも加筆、具体的で譜例も充実しています。
《内容》
●オーケストラで弾くこと
●オーケストラで必要な基礎の基礎
●名曲を演奏しよう ベートーヴェン:交響曲第7番、ブラームス:交響曲第1番、ブラームス:交響曲第2番、ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》、チャイコフスキー:交響曲第6番《悲愴》、ワーグナー:楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲、モーツァルト:交響曲第41番《ジュピター》
●コンサートマスターのソロ リムスキー=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》
●プロのオーケストラを目指す人へ オーディションのこと、R.シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》のコツ
●アマチュアオーケストラの人々へ Q&A
《著者プロフィール》ながはら・こうた
読売日本交響楽団コンサートマスター。大阪フィルハーモニー交響楽団の首席コンサートマスターを経て2014年より現職。東京藝術大学付属音楽高等学校を経て、同大学に進学。米ジュリアード音楽院に留学。幅広い年代の演奏家たちから信頼篤いヴァイオリニスト/コンサートマスターであり、室内楽やソリストとしても活躍している。
おもしろい!
オーケストラ経験者なら、特にバイオリンパートなら、あるあるはなしばかりです。
未経験の人も、裏側が分かります。
たとえば、ボウイング(弓の上げ下げ)。
ロリン・マゼルの指示を、その場は聞いて、後で元に戻すというあたりはニンマリします。
選曲もベト7、ブラ1,ブラ2、新世界、悲愴、など名曲揃い。
オーディションの心構えや質問コーナーなど、興味深い内容ばかりです。
全体にとても優しい書き方で、お薦めです!