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ドン・ジョバンニ

2010-01-28 07:15:25 | 音楽雑感&関連サイト
DeAGOSTINI のDVDオペラコレクション最新刊は、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」

オペラの原作は、ヨーロッパで広く言い伝えられてきた「ドン・ファン伝説」。
もともとオペラは男女の色恋物をテーマにしたものが多いのですが、オペラ界最強のプレイボーイがドン・ジョバンニです。

イタリアで640人、ドイツでは231人、フランスでは100人、トルコでは91人、そしてスペインでは1003人。ドン・ジョバンニの従者レポレロのカタログにあった、主人が征服した女性の数です。

このドン・ジョヴァンニは、騎士長の娘を口説こうとして彼女の父親を殺害。逃亡しつつも色事に精を出しますが、ついに地獄へ堕ちるというストーリーです。

前作『フィガロの結婚』が大ヒットして、人々はモーツァルトのオペラに熱狂していました。そこでプラハ国民劇場の支配人が、モーツァルトに新しいオペラを書くように依頼して出来上がったのが『ドン・ジョヴァンニ』なのです。

モーツァルトの全オペラの中で、最も激情的で個性的な音楽を含む、手に汗を握るような作品です。

やや古い映像ですが、狭い舞台に暗めの照明は、かえってリアリティを感じます。
現在、シカゴ交響楽団首席のハイティンクの充実期の演奏です。
クライバーのような強烈な個性やカリスマ性はありませんが、綿密な楽曲分析に基づいて丁寧にじっくりと楽曲を構成していく、玄人好みの指揮者です。

作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
指揮:ベルナルト・ハイティンク
演出:ピーター・ホール
演奏:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/グラインドボーン音楽祭合唱団
出演:ドン・ジョヴァンニ…ベンジャミン・ラクソン(バリトン)
レポレロ…スタフォード・ディーン(バス)
ドンナ・エルヴィーラ…ラシェル・ヤカール(ソプラノ)
ドンナ・アンナ…ホリアナ・ブラニステアーヌ(ソプラノ)
ドン・オッターヴィオ…レオ・ゲーク(テノール)
ツェルリーナ…エリザベス・ゲイル(ソプラノ)
グラインドボーン音楽祭 《1977年収録》
収録時間:約2時間54分(1枚組)

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