あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

『タンホイザー』-2-

2019-06-28 05:45:38 | 音楽雑感&関連サイト
DVDオペラコレクション『タンホイザー』についての続編です。

ジェームス・レヴァイン
は、ドイツオペラのスケールの大きさを保ちながら、アメリカ人らしく明るく表現しています。
とてもいいですね。

さて、今回は、ワーグナーの革新性についてがテーマです。
ある人は、「天才」の例えとして、ワーグナーをレオナルド・ダ・ヴィンチと並べて称しています。

以下、思いつくまま、ワーグナーの革新性について並べてみましょう。

1 台本まで手がけた作曲家

作曲だけでなく台本まで全て手掛けたのはワーグナーだけです。
それまでは分業。
総合的な視点で作品を捉えたのは天才ならでは。


2 指揮者の地位を確立

それまでは作曲家が指揮をしていましたが、指揮に対する独自の理論を打ち立て、多くの指揮者を育成しました。
現在の職業指揮者の先駆的存在であるハンス・フォン・ビューローも育てています。(奥さんまで奪ってしまいましたが・・・。)


3 ライトモチーフの導入

短い動機を曲の中で繰り返し使い、人物や状況を表しました。
映画「ジョーズ」で、ジョーズが近づいてくる時のあの音楽もライトモチーフです。
この曲が聞こえるとこの人が出てくる・・・、ありますよね。


4 無限旋律を導入

それまでのオペラは語りと歌が区別されていましたが、ワーグナーは、常に音楽で進行していく楽劇という形式を創作しました。
音楽の切れ目が亡いということです。
オーケストラは幕間以外は休みがなくなり、ハードワークになりました。
アリアのソロの後のアンコールもなくなりました。

明日に続きます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。