犬山城周辺をめぐる -2-
2024年3月16日(土)、栄中日文化センター主催、「歩いて巡る愛知の古城と史跡」(2024年1~3月)「犬山城に入らない犬山城巡り」へ行ってきました。
講師は七種英康先生です。その様子を、5回にわたって紹介しています。
今回は 木下城址~堀部邸 です。
前回の課題が、古地図中の魚屋町のカギ道の場所。正解は、図の黄色の丸です。
今回は、赤い四角、木下城址 です。
木下城の場所は、現在愛宕神社で、犬山市図書館の南、犬山市役所交差点の西です。
ネット上の説明を引用します。
まずは地図。オレンジ部分が木下城の推定地です。
通説として。次の説明がありました。
15世紀後半に起こった応仁の乱により,美濃国の守護代であった斉藤妙椿(さいとうみょうちん)が斯波義敏(しばよしとし)の領地である尾張地域を攻略するため,鵜沼に進軍,これを察した義敏の臣であった織田広近(おだひろちか)が,その防御のため文明元年(1469)5月に城砦を現在の木之下地区に築いたのがはじまりとされている。織田広近は現在の大口町に所在する小口城を拠点とし,木之下城を支城として護りを固めた。以後は代々織田氏が居城し,六代目とされる織田信康(おだのぶやす)が天文6年(1537)に木之下城を廃城し,現在の犬山城付近に城を移した。なお織田信康は信長の父である織田信秀の弟にあたる。
画像、文とも、出典 https://horibetei.com/sample-page/%E6%9C%A8%E4%B9%8B%E4%B8%8B%E5%9F%8E/ (木之下城伝承館・堀部邸)
説明版です。
起こしてみましょう。
木ノ下城址
木ノ下城は室町時代の文明元年(一四六九)に築かれ、織田広近が最初に入城したといわれる。以後約七〇年間代々織田氏が居城した。
天文六年(一五三七) 織田信康(織田信長の叔父)が城を木曽川南岸の地に移した(犬山城)ので、この城は廃城となった。
愛宕神社本殿の建つ高台には、城の主殿があり城郭は南に構えられたと思われる。
境内にある古い井戸は、金名水と呼ばれ神社の西南方約一〇〇mの大榎の下にある銀名水と呼ばれる井戸とともに、当時の木ノ下城域に掘られたものであろう。
また白巌水と彫られた手洗石が置かれているが白巌とは織田信康の号名である。
愛宕神社は慶長一一年(一六〇六) 鍛冶屋町の銘鍛冶兼常が、当時の犬山城主小笠原吉次に願い出て旧城地のこの場所に天台宗の愛宕山長泉寺延命院を建立し将軍地蔵を祀ったのがはじまりである。
その後、前原新田入鹿山白雲寺の良陣らが住僧となって代々続いたが、明治初年の神仏分離政策により寺は廃され神社として残り現在に至った。
説明に出てきた井戸・金名水です。
一段高い本殿は、城の主殿があったと思われます。
少し低くなっているのは、堀跡だと考えられます。
動画です。
No.187_城跡巡り 木ノ下城址(愛知県犬山市)
カギ道と足軽長屋跡
地図の方がわかりやすいので、地図で見てみます。
冒頭の航空写真の④が黄色の丸、⑤が足軽長屋跡、堀部館、そして、その西にあるのがカギ道です。
古図で見てみましょう。
この堀の中が、城下町です。
このカギ道には、木戸があり、城域と、周辺部を分けていたのです。
この写真が、黄色の丸のカギ道です。
この側溝は、堀の痕跡です。
この空間が、足軽長屋跡です。二つの木戸の番をしていたのではないでしょうか?
北側の道の北には堀がありました。右の側溝が堀の痕跡でしょうか。
この幅の中に、長屋があったのですね・・・・。
反対側から見てみました。
堀部邸です。木下城伝承館になっています。武家屋敷風の建物です。
説明です。
起こしてみましょう。
旧堀部家住宅
犬山城主に代々仕えた士族堀部家が建築した。
主屋は棟札により明治一六年(一八八三)等で、施主は当主勝四郎(一八三二~一九〇七)。
他に離れ座敷、渡り廊、土蔵、作業場(蚕室保置)、高塀からなり、いずれも平成一八年(二〇〇六)に国登録有形文化財となった。
造りの随所に武士好みを偲ばせ、我が国の近代化に貢献した養蚕に携わった経過もわかる貴重な建物である。
写真を撮ってきました。
座敷の天井です。
それ以外の天井です。
武器がありました。
家紋 隅立て四つ目 です。
木下城伝承館のリーフレットを紹介します。わかりやすく作られています。赤塚先生の説明も素晴らしかったです。
堀部邸のリーフレットです。
赤丸のカギ道の名残がこの写真です。
道は稲木街道です。
動画です。
木之下城伝承館~堀部邸~
城下町 犬山
明日に続きます。
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