《 主体的に学習に取り組む態度とは?》
通知表の「主体的に学習に取り組む態度」の評価はどうやるのか?
挙手発言の多い子や忘れ物の少ない子を高く評価する。
つまらなさそうな顔をしたり、自己評価で「楽しくなかった」と書いた子を低くみる。
これらは誤りである。
育てたい資質の3つめ「学びに向かう力、人間性など」は、このラーニングコンパスを受けた概念である。
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ウェルビーイングに向かって、「見通し→行動→振り返り」を繰り返しながら、新たな価値の創造や、問題解決力、行動力に変えていく「生徒エージェンシー」が「学びに向かう力、人間性など」である。
それを測るのが「主体的に学習に取り組む態度」になる。
旧来の、「関心」はあくまでも「教科の学習内容や学習対象」であって、授業への関心ではない。
意欲は、問題解決のための「調べる」、「観察、実験」への意欲であり、挙手の回数ではない。
そして、態度は、見通しを持って取り組み、ふりかえることを通じて学んだことを生活に生かそうとしたりする資質や能力をさす。
すなわち、学習の内容に対して「関心を持って」→見通しを持って「意欲的に取り組み」→ふりかえって今後の生活に生かそうとする「態度に表れる」、この一連の流れが「主体的に学習に取り組む態度」であり、その先を見据えた全体の構造が、「学びに向かう力、人間性など」である。
関心の高い子ほど、学習への期待が高い。だから、つまらない授業にはつまらない顔をするのが自然である。
戒めとしたい。