江戸幕府を動かした弱小大名の老中という存在~その意外な出世コースと勤務実態
今回は江戸幕府における最高の役職であった、老中についてのお話になります。 当時の老中たちの地位と権力を考えると、さぞかし石高の高い有力大名たちがその地位についたのだろうと思いがちです。 しかし、実際に老中の地位についた大名たちというのは、石高の低い弱小大名がほとんどでした。 加賀藩や仙台藩のような石高の高い外様の大名たちとくらべて、その10分の1ほどの石高しかない大名たちが、江戸幕府のかじ取りをしていたことになります。 そして、老中にまで上り詰める過程では、登竜門的なある役職を含めて、だいたいの出世コースが決まっていました。 旗本からのたたき上げで老中になった人物がいないわけではありませんが、ほとんどの老中は、現在のエリート官僚のような出世コースを歩んで、老中に上り詰めています。 ここでは、江戸幕府の老中たちがどのように出世をしていったのかということや、江戸城内でどのように仕事をこなしていたのかについて、詳しく解説をしています。