あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

高度経済成長期を考える(1)

2020-12-30 15:44:32 | 社会科関連情報

質問がありました。

「高度経済成長期の人々は、何を考えて生活を送っていたのでしょうか?」

高度経済成長期の終わりは「石油危機」。学習指導要領にも出てきます。

そして、今の「コロナ危機」も学習指導要領に載るでしょう。

コロナの前後を考えることは、石油危機の前後を考えることから類推できます。

まずは、その前、高度経済成長を考えてみましょう。

 

『小学校学習指導要領』(平成29年改訂)を見てみましょう。

3年生の目標(1)は次のように書かれています。

(1) 身近な地域や市区町村の地理的環境,地域の安全を守るための諸活動や
地域の産業と消費生活の様子,地域の様子の移り変わりについて,人々の
生活との関連を踏まえて理解するとともに,調査活動,地図帳や各種の具
体的資料を通して,必要な情報を調べまとめる技能を身に付けるようにす
る。

具体的には、自分達が住む「市(町村)の様子の移り変わり」を調べます。

また、6年生では、次のようにある。

(2) 我が国の歴史上の主な事象について,学習の問題を追究・解決する活動
を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。

 サ 日中戦争や我が国に関わる第二次世界大戦,日本国憲法の制定,オリ
ンピック・パラリンピックの開催などを手掛かりに,戦後我が国は民主
的な国家として出発し,国民生活が向上し,国際社会の中で重要な役割
を果たしてきたことを理解すること。

その解説部分を抜き出してみましょう。

 オリンピック・パラリンピックの開催については,我が国が国際社会に復帰し,
工業が発展し電化製品が普及したことなどにより国民生活が向上したこと,スポー
ツの祭典としてアジアで初めて東京でオリンピック大会が開催され,その後も我が
国でオリンピック・パラリンピックの大会が開催されたこと,そうした中で我が国
は国際社会において重要な役割を果たしてきたことなどが分かることである。なお,
1964 年には東京オリンピックに続き,第2回パラリンピックが東京で開催された
ことにも触れ,戦後,我が国はスポーツを通した世界平和の実現に貢献してきたこ
とに気付くようにすることも大切である。
 これらのことを手掛かりに,戦後我が国は民主的な国家として出発し,国民生活
が向上し,国際社会の中で重要な役割を果たしてきたことを理解できるようにする。

 

『中学校学習指導要領』には、P118に次のようにあります。

(2)現代の日本と世界
課題を追究したり解決したりする活動を通して,次の事項を身に付け
ることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア)日本の民主化と冷戦下の国際社会
(イ)日本の経済の発展とグローバル化する世界
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア)諸改革の展開と国際社会の変化,政治の展開と国民生活の変化な
どに着目して,事象を相互に関連付けるなどして,アの(ア)及び(イ)
について現代の社会の変化の様子を多面的・多角的に考察し,表現
すること。
(イ)現代の日本と世界を大観して,時代の特色を多面的・多角的に考
察し,表現すること。
(ウ)これまでの学習を踏まえ,歴史と私たちとのつながり,現在と未
来の日本や世界の在り方について,課題意識をもって多面的・多角
的に考察,構想し,表現すること。

ア(イ)は次のように書かれています。

(イ)日本の経済の発展とグローバル化する世界
高度経済成長,国際社会との関わり,冷戦の終結などを基に,我が国
の経済や科学技術の発展によって国民の生活が向上し,国際社会におい
て我が国の役割が大きくなってきたことを理解すること。

その解説には

高度経済成長については,我が国における産業・経済や科学技術の著しい発展
とそれに伴う生活の向上や,それらを背景とする世界有数の経済大国への急速な
成長,及び「石油危機」(内容の取扱い)が政治や経済に及ぼした影響などに気
付くことができるようにする。

そこで、これから色々な視点から高度経済成長期を考えていきたいと思います。

まずは、資料から

高度経済成長期の生活 https://www.fujijoshi.ac.jp/_dept/human_dept/uchida/koudoseichou.html

※ ようこそ内田博のページへ https://www.fujijoshi.ac.jp/_dept/human_dept/uchida/

それでは、日本の高度経済成長期はいつからいつまでにするか?

Wikipediaによれば、

日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期は、1954年昭和29年)12月(日本民主党第1次鳩山一郎内閣)から1973年(昭和48年)11月(自民党第2次田中角栄内閣)までの約19年間である[1]。この間には「神武景気」や「岩戸景気」、「オリンピック景気」、「いざなぎ景気」、「列島改造ブーム」と呼ばれる好景気が立て続けに発生した。

今後、基本的に、昭和29年(1954年)12月から昭和48年(1973年)11月で考えていきます。

データです。

出典 https://www.komazawa-u.ac.jp/~kobamasa/lecture/japaneco/gnp/gnp1952.pdf

 

年表を見てみましょう。出典 http://www2.town.nakadomari.aomori.jp/hakubutsukan/kikakuten/h11-sp/koudo.htm

特に、高度経済成長期後半を中心にシリーズを組んでいきます。

【 高度経済成長関連サイト 】 

高度経済成長期の生活 https://www.fujijoshi.ac.jp/_dept/human_dept/uchida/koudoseichou.html

高度経済成長期の経済成長率 https://www.komazawa-u.ac.jp/~kobamasa/lecture/japaneco/gnp/gnp1952.pdf

高度経済成長期の社会[年表] http://www2.town.nakadomari.aomori.jp/hakubutsukan/kikakuten/h11-sp/koudo.htm

 

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。