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週刊朝日百科 仏教を歩く [改訂版]27号 運慶・円空

2017-09-24 05:29:54 | 宗教の窓
週刊朝日百科 仏教を歩く [改訂版]27号 運慶・円空です。



 今回は、仏教というよりは、仏師です。

 東大寺南大門金剛力士像の作者として教科書にも登場する運慶は、平安末~鎌倉初期に活躍した仏師です。
 正確な出生はわかっていません。

 以前にも紹介した、定朝の系統である慶派に属し、父は康朝の弟子とされる康慶です。(慶派は、○慶、その後は康○という名が多いのが特徴です)
 12世紀後半期は、京都に根拠を置く院派・円派が勢力を誇りました。
 これに対して、奈良に中心を置く慶派はあまりふるいませんでした。しかし、康朝の子成朝が鎌倉に下るなど、関東に活躍の場を広げ、運慶の頃には、東大寺の復興でその勢力関係は逆転します。
 運慶らの写実的で力強い作風は武士に好まれ、慶派は東国武士の間で好まれました。



 円空は謎が多い人ですが、木っ端も含めると、現在でも5千体以上が残っています。 
 江戸時代初期、寛永9年(西暦1632年) 壬申年(みずのえさるのとし)に美濃国に生まれたと言われ、全国を修行の行脚に出かけます。

「民衆を苦しみから救うため、悩み苦しむ人には菩薩像を、病に苦しむ人には薬師像を、災害に苦しむ人には不動明王像を、干ばつに苦しむ人には竜王像を、限りある命を救うために阿弥陀像などを刻み歩いたようです。」
  http://www.enku.jp/charm/index.html より 
 特に、円熟期のスピード感のある鉈彫りの作品は魅力的です。

 
 本誌の内容です。


木の中に仏を見る 運慶・円空

◆運慶とはどんな人?
 ・仏像のイメージを一新した「革命」仏師

◆円空とはどんな人?
 ・生涯に十万体もの仏像を刻んだ「造仏聖」
 ・時代を超えて引き継がれる仏師の精神

◆運慶ゆかりの旅
 ・興福寺 優美な仏像たちが醸す至福の時間
 ・この地のおすすめ さつま焼

◆円空ゆかりの旅
 ・飛騨高山地方 円空仏に優しさと激しさを見た飛騨の旅
 ・この地のおすすめ さるぼぼ

[仏教 見る・聞く・ふれる]
 ・Q&A 仏像を拝観する前に知っておきたい10のポイント
 ・おもな国宝・重文の仏像分布図

◆法話 仏教への誘い  瀬戸内寂聴
 「中有」死んですぐ、あの世に行くわけではない

◆梅原猛の新「授業・仏教」 梅原猛
 運慶・快慶・円空 新時代の美をもたらした仏師たち
  …ほか

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