『日本史の内幕 - 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』 (中公新書)磯田 道史 著 を紹介します。
磯田 道史 氏は売れっ子歴史家。
NHKの大河『西郷どん』の歴史考証も担当しています。
本領は、古文書を読み込んでいることです。
よく他の歴史家と違う見解を出すのがファンを増やしています。
この書もおもしろい!!
豊臣秀吉と徳川家康が転機を迎えた「史上最強のパワースポット」とは。秀頼は本当に秀吉の子なのか。著者が発見した龍馬や西郷の書状の中身は。「昭和天皇を育てた男」の和歌集に秘められた思い――。当代随一の人気歴史家が、日本史の謎の数々に迫る。古文書の中から見えてくる、本当の歴史の面白さがここに!
【目次】
第1章 古文書発掘、遺跡も発掘
油酒樽に詰まった埋蔵金
羽生君、「殿」を演じる
一八四〇年豪農の豪華な旅
昭和天皇を育てた男
など
第2章 家康の出世街道
浜松に史上最強の霊地
三方ヶ原の戦いの真相
真田の首に語りかけた言葉
水戸は「敗者復活」藩
など
第3章 戦国女性の素顔
「築山殿」の元の名は
美女処刑と信長の死
「直虎」を名乗った者は
秀吉は秀頼の実父か
など
第4章 この国を支える文化の話
信長と同時刻生まれの男
江戸期の婚礼マニュアル
我々は「本が作った国」に生きている
昭和初年の美容整形
など
第5章 幕末維新の裏側
西郷書簡と日本の歯科
「民あっての国」、山田方谷の改革
会津で戦死、若き親戚を弔う
など
第6章 ルーツをたどる
隠された「宇喜多」姓
黒田家は播磨から流浪か
忍者子孫たちとの交流
中根東里と司馬遼太郎
など
第7章 災害から立ち上がる日本人
江戸の隕石いずこに
山頂で富士山卵
熊本城サグラダ・ファミリア計画
など
メディアでは
好調の日本史本のなかでも「磯田歴史学」が絶好調の秘密
来年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で時代考証を務める、気鋭の歴史学者の最新エッセイ集が絶好調だ。映画化もされた『武士の家計簿』を始め、既に数々のヒット作のある著者だが、本書は刊行から2週間弱で10万部を突破。その後もペースの落ちない異例のロケットスタートぶりだ。
「著者のテレビ出演が増えたことや、『応仁の乱』から続く中公新書の歴史ものの好調もあってか、歴史の本をあまり手に取らないような読者にも幅広く届いている印象です」(担当編集者)
江戸や幕末の民衆の暮らしを史料から細やかに想像し、徳川家康や坂本龍馬といった大人物たちの意外な一面を掘り下げ、井伊直虎のようにややマイナーな人物にも光を当てる。天災の記録を現代の災害対策と結びつける、アクチュアルな発言でも知られる。そんな多面的な「磯田歴史学」のエッセンスが、いい意味で学者離れした、滑らかな文章で詰め込まれている。
「一篇が数ページのエッセイに、史料や史跡の研究に基づく新たな発見が惜しげもなく盛り込まれる。アウトプットは柔らかでも、インプットは骨太。それが著者の持ち味です」(担当編集者)
前書きで著者は、古文書にきちんと向き合うことの大切さを熱く語っている。本書はまさにその実践の成果。歴史学への入門書であると同時に、日本史に一家言ある人に気付きを与える一冊にも仕上がっている。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.11.30 号掲載)
出典 amazonより
磯田 道史 氏は売れっ子歴史家。
NHKの大河『西郷どん』の歴史考証も担当しています。
本領は、古文書を読み込んでいることです。
よく他の歴史家と違う見解を出すのがファンを増やしています。
この書もおもしろい!!
豊臣秀吉と徳川家康が転機を迎えた「史上最強のパワースポット」とは。秀頼は本当に秀吉の子なのか。著者が発見した龍馬や西郷の書状の中身は。「昭和天皇を育てた男」の和歌集に秘められた思い――。当代随一の人気歴史家が、日本史の謎の数々に迫る。古文書の中から見えてくる、本当の歴史の面白さがここに!
【目次】
第1章 古文書発掘、遺跡も発掘
油酒樽に詰まった埋蔵金
羽生君、「殿」を演じる
一八四〇年豪農の豪華な旅
昭和天皇を育てた男
など
第2章 家康の出世街道
浜松に史上最強の霊地
三方ヶ原の戦いの真相
真田の首に語りかけた言葉
水戸は「敗者復活」藩
など
第3章 戦国女性の素顔
「築山殿」の元の名は
美女処刑と信長の死
「直虎」を名乗った者は
秀吉は秀頼の実父か
など
第4章 この国を支える文化の話
信長と同時刻生まれの男
江戸期の婚礼マニュアル
我々は「本が作った国」に生きている
昭和初年の美容整形
など
第5章 幕末維新の裏側
西郷書簡と日本の歯科
「民あっての国」、山田方谷の改革
会津で戦死、若き親戚を弔う
など
第6章 ルーツをたどる
隠された「宇喜多」姓
黒田家は播磨から流浪か
忍者子孫たちとの交流
中根東里と司馬遼太郎
など
第7章 災害から立ち上がる日本人
江戸の隕石いずこに
山頂で富士山卵
熊本城サグラダ・ファミリア計画
など
メディアでは
好調の日本史本のなかでも「磯田歴史学」が絶好調の秘密
来年のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で時代考証を務める、気鋭の歴史学者の最新エッセイ集が絶好調だ。映画化もされた『武士の家計簿』を始め、既に数々のヒット作のある著者だが、本書は刊行から2週間弱で10万部を突破。その後もペースの落ちない異例のロケットスタートぶりだ。
「著者のテレビ出演が増えたことや、『応仁の乱』から続く中公新書の歴史ものの好調もあってか、歴史の本をあまり手に取らないような読者にも幅広く届いている印象です」(担当編集者)
江戸や幕末の民衆の暮らしを史料から細やかに想像し、徳川家康や坂本龍馬といった大人物たちの意外な一面を掘り下げ、井伊直虎のようにややマイナーな人物にも光を当てる。天災の記録を現代の災害対策と結びつける、アクチュアルな発言でも知られる。そんな多面的な「磯田歴史学」のエッセンスが、いい意味で学者離れした、滑らかな文章で詰め込まれている。
「一篇が数ページのエッセイに、史料や史跡の研究に基づく新たな発見が惜しげもなく盛り込まれる。アウトプットは柔らかでも、インプットは骨太。それが著者の持ち味です」(担当編集者)
前書きで著者は、古文書にきちんと向き合うことの大切さを熱く語っている。本書はまさにその実践の成果。歴史学への入門書であると同時に、日本史に一家言ある人に気付きを与える一冊にも仕上がっている。
評者:前田 久
(週刊文春 2017.11.30 号掲載)
出典 amazonより