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新・授業で役立つ指導の技術-49-

2024-11-12 05:15:13 | 全員参加型授業の指導技術

《 悪い例をやってみよう 》

例えば、帰りの会で司会の話を聞かない子が多いとしよう。
その一人を司会者にして、全体にこう言おう。

「これから、司会者を無視して勝手なことをしなさい。」

みんなは喜んで司会者を無視しておしゃべりを始める。
司会者は、誰も聞いてくれないので顔が曇ってくる。

ここで司会者にインタビュー。
「どう思った?」
「悲しかった。惨めだった」などと感想を言う。

「次に、司会者の顔を見て、うなずきながら話を聞きなさい。」
司会者の言葉に反応するので、顔が明るくなる。

再度インタビューすると、
「嬉しかった。気持ちよかった。」
「これから、どうする?」
「うなずきながら聞きます。」

悪い例、良い例を対比して見せると具体的にイメージさせやすい。

これは、いろいろと応用が利く。

教師がマットの後転を耳横に手をつかないでやって見せる。

「どうだった?」「どうやってアドバイスする?」

「耳の横に、手を開いてつくといいよ」

「ありがとう。やってみるね」

次には、その通りにやってみせる。



「わざとヘタにやってごらん。」
これでポイントが見えてくることがある。


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