《 悪い例をやってみよう 》
例えば、帰りの会で司会の話を聞かない子が多いとしよう。
その一人を司会者にして、全体にこう言おう。
「これから、司会者を無視して勝手なことをしなさい。」
みんなは喜んで司会者を無視しておしゃべりを始める。
司会者は、誰も聞いてくれないので顔が曇ってくる。
ここで司会者にインタビュー。
「どう思った?」
「悲しかった。惨めだった」などと感想を言う。
「次に、司会者の顔を見て、うなずきながら話を聞きなさい。」
司会者の言葉に反応するので、顔が明るくなる。
再度インタビューすると、
「嬉しかった。気持ちよかった。」
「これから、どうする?」
「うなずきながら聞きます。」
悪い例、良い例を対比して見せると具体的にイメージさせやすい。
これは、いろいろと応用が利く。
教師がマットの後転を耳横に手をつかないでやって見せる。
「どうだった?」「どうやってアドバイスする?」
「耳の横に、手を開いてつくといいよ」
「ありがとう。やってみるね」
次には、その通りにやってみせる。
「わざとヘタにやってごらん。」
これでポイントが見えてくることがある。