ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 L. 86 CD 87 (スコア付き)
クロード・ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲 L. 86 CD 87 (スコア付き) 作曲年代:1891-94年 指揮:ベルナルト・ハイティンク 管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
《牧神の午後への前奏曲》は、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが、ステファヌ・マラルメの詩『牧神の午後』に感銘を受けて作曲した作品である。初演は1894年12月22日、パリの国民音楽協会においてギュスターヴ・ドレ指揮により行われた。 詩の内容は、夏の昼下がりに牧神が昼寝のまどろみの中で官能的な夢をみるという内容で、牧神の象徴であるパンの笛をフルートで表現している。オーケストレーションには様々な工夫が施されており、例えばぼんやりとした昼下がりを表現するために、あえて構造上響きにくいフルートのC♯音を指定するなどがある。曲の後半にはアンティークシンバルが指定されており、色彩感が増している。 この作品は初演当時から高く評価され、のちの作曲家にも大きな影響を与えた。また、1895年には2台ピアノ用に編曲され、1912年ヴァーツラフ・ニジンスキーの振付でバレエ化されている。