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海洋地形学の物語/イエス -1-

2011-04-26 06:25:01 | プログレ堪能!

これまで、このコーナーではクラシック音楽ばかり取りあげてきました。

しかし、私に音楽上の専門があるとすれば、クラシックではなく、プログレッシブロックなのです。

昔の仲間から、「ブログにプログレを載せろよ」というメッセージが届いていました。

古い話なので、マニアックになりますが、時々思い出したように取りあげてみます。

その第1回は、イエスの海洋地形学の物語



たまたま、昨日車の中で聴いていました。
私の中で、最もリラックスできるBGM的な音楽です。

このアルバムは、エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)の「ワークス」と同様に、プログレッシブロックの曲がり角になったアルバムだと思っています。


それまでのロックは、どちらかというと反体制で、社会への恨み、辛みの憂さを、強烈なリズムと電気を使った音量で発散する傾向がありました。

しかし、徐々に洗練され、音楽的にも高度になり、商業的に大成功を収めるようになったときに、クラシックの素養のある、高い能力のある人が参入してきたのです(と私はとらえています)。

EL&Pの「ワークス」で、キース・エマーソンがピアノ協奏曲第1番を入れたのが象徴的です。

それがプログレッシブロックで、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、EL&P、イエスが、4大グループと言えるでしょう。
アメリカではなく、クラシックの伝統が根付くヨーロッパから発信されているのも特徴です。

本家イギリスからは数多くのバンドが出ましたが、

オランダのフォーカスや、イタリアのPFM、ドイツのクラフト・ワーク、ギリシアのアフロディテス・チャイルド、

日本でも四人囃子やファー・イースト・ファミリー・バンドもそうです。

しかし、難解で、長大化が起こり、タンジェリン・ドリーム、後に独立したクラウス・シュルツェのように実験音楽化した人も現れました。

今思うと、プログレッシブ(前衛的)と名付けられた、行き先のない音楽が、バブルがはじけて、内部崩壊を起こしたようになったのです。

おっと、かなり概略に絞ったつもりですが、なかなか、本題にたどりつけません。

続きます。


 

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