ハイドン:交響曲第78番ハ短調 (スコア付き)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲第78番ハ短調 Hob. I:78 (スコア付き) 作曲年代:1782年 演奏:オルフェウス室内管弦楽団
00:00 第1楽章 Vivace (ハ短調) 05:20 第2楽章 Adagio (変ホ長調) 12:38 第3楽章 Menuetto: Allegretto — Trio (ハ長調) 16:08 第4楽章 Finale: Presto (ハ短調 — ハ長調)
《交響曲第78番ハ短調》は、ヨーゼフ・ハイドンが1782年に作曲した交響曲である。当時のハイドンはオーストリア元帥のニコラウス・ヨーゼフ・エステルハージに仕えて作曲活動を行っていたが、イギリスでも高い人気を誇っていた。イギリスへの訪問はエステルハージが難色を示したため、結局エステルハージの死後の1791年まで実現しなかった。一方でハイドンは後のイギリス訪問に備え、《第76番変ホ長調》《第77番変ロ長調》《第78番ハ短調》の3曲を作曲しており、これらは「イギリス交響曲」と呼ばれる。 《第78番ハ短調》は、108曲のハイドンの交響曲のうち11曲しかない短調の交響曲の1つである。前作の短調の交響曲は1772年の《交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』》であり、約10年ぶりである。 第1楽章は跳躍が特徴的な主題から始まる。短調ではあるが長調に転じやすい。第4楽章もハ短調で開始するが、ハ長調の旋律が交替し、最終的にはハ長調で終止する。