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鉢呂発言とメディアの責任

2011-09-17 06:19:51 | ニュース・時事問題
鉢呂発言とメディアの責任

私は、鉢呂発言が悪かったとは必ずしも思っていません。メディアのあり方に問題があったと思っています。

そんな思いを代弁するような記事がありました。

BLOGOSです。
http://blogos.com/theme/resign_hachiro/から引用します。

オフレコ発言をばらして辞任に追い込み、辞任会見では声を荒げて突き上げた。鉢呂大臣を巡る報道姿勢には批判も多い。これを受けて、民主党は「非公式取材」の見直し検討を始めた。

鉢呂吉雄経済産業大臣が9月10日に辞任した。就任からわずか9日。スピード辞任の理由は本人の発言にあった。

9日の会見で、前日視察した福島第一原発について「残念ながら周辺市町村の市街地は人っ子一人いない『死の町』だった」と語り、批判を受けた。さらにその前日、東京・赤坂の議員宿舎に10社ほどの記者とオフレコの非公式懇談会を開いた。その場で鉢呂氏は毎日新聞の記者の体に触れるような仕草をしながら、「放射性物質をつけたぞ」という趣旨の発言をしたとされ、これらの問題発言が重なり、野田内閣には与野党から批判が噴出。鉢呂氏は野田佳彦首相に辞表を提出し、受理された。

一方で、鉢呂発言の何が問題だったのか、むしろ報道するメディアに問題があったのではないか、との声も挙がっている。

たとえば法律の専門家である宮武嶺氏は、「死の街という表現は正しい」とブログに書いている。福島原発事故が原因で周辺地域がゴーストタウンになってしまったのは事実。それを報告して何が悪いのか、とブログにはある。確かに人が住めない状態であるという現実をそのまま語っただけで、大臣が辞任に追い込まれていいのだろうか。

また、10日に開かれた鉢呂経産相の辞任会見が話題となっている。一部始終がニコニコ動画などで生中継されたが、その内容は、これが記者会見かと驚くようなものだった。



「説明しろって言ってんだよ!」

そして、大荒れになった10日夜の辞任会見。自身の発言を詫びる鉢呂経産相に対し、「理由くらい説明しなさいよ!」「何を言って不信を抱かせたか説明しろって言ってんだよ!」と声を荒らげた記者がいたことが確認されている。記者会見とは思えない乱暴な言葉が一方的に、集中砲火のように浴びせられた。

記者A:「きちんと説明くらいしなさい最後くらい!」
記者A:「何が原因で不信の念を抱かせたか説明しろって言ってんだよ!」
記者A:「何を言ったからだ?」

記者B:「そんなやくざ言葉やめなさいよ。記者でしょう。敬意をもって質問してくださいよ!」
このことについて、ジャーナリストの岩上安身氏は

くだんの記者、あまりの言葉遣いの荒っぽさにフリーの田中さんが「そんな質問失礼じゃないか。敬意をもって質問しなさいよ」と注意すると、「うるせえよ」と。

その記者、社名も氏名も名乗らなずに、乱暴な発言を繰り返したばかりか、会見の最中に、首からぶら下げた記者証をYシャツの中に隠したという。自分が誰か、名乗らないだけでなく、身分証すら隠す卑劣。
と厳しく批判している。

会見に参加し、乱暴な発言をした記者を注意したとされるジャーナリストの田中龍作氏は、「オフレコ懇は日本の記者クラブ特有のものだ。出席できるのは、クラブ詰の記者だけである。極端な話、記者全員が一致団結して大臣のコメントを捏造することさえ可能だ。本来オフレコのはずの、それも真偽の定かでない発言が表に出てきたのが不思議である」としている。

オフレコ発言をマスコミが一斉に取り上げ、大臣が辞任に追い込まれた。言ったか、言っていないか定かではない発言そのものよりも、こうした発言を取り上げ、騒ぎ立てるマスコミ側への批判の方が大きく、生中継の視聴者もTwitter上に感想を述べている。

「うわー記者クラブがしつっこく恫喝してる。」

「自分達で辞任に追い込んでおいて”ちゃんときちんと説明しなさい!定かなことじゃない!?定かなことだからやめるんだろ!?ちゃんと説明しろよおい!!”っていう記者なんなの、顔映して、指名特定して欲しい。」
オフレコで入手した発言を元に記事を書き、辞任に追い込んでおきながら、「あなたはあの場で何を言ったのか。もう1度はっきり言ってください」とぬけぬけと質問する記者クラブ。そんな態度に疑問の声が多く挙がっている。


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