ハイドン：交響曲第65番イ長調 （スコア付き）
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン： 交響曲第65番イ長調 Hob.I:65 （スコア付き） 作曲年代：1769年 演奏：シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ
00:00 第1楽章 Vivace con spirito (イ長調) 07:42 第2楽章 Andante (ニ長調) 16:45 第3楽章 Minuet (イ長調) – Trio (イ短調) 21:22 第4楽章 Finale. Presto (イ長調)
《交響曲第65番イ長調》は、ハイドンがエステルハージ家に仕えていた時期の作品である。作曲年代はよくわかっていないが、60番台の交響曲の中でも早い時期の作品とされる。楽器編成は、オーボエ2本、ホルン2本と弦5部という小規模なものである。 第1楽章は、ジプシー風な要素が含まれたイタリアの序曲にも近い形式である。第2楽章は、執拗な音の繰り返しやオーボエとホルンによるファンファーレなどが風変わりな楽章で、劇付随音楽であったのではないかという説がある。 第3楽章も変わっていて、3拍子と4拍子が交錯する複雑なリズムとなっている。トリオはイ短調で、これまたヘミオラの連続である。第4楽章は、冒頭のホルンの信号が《交響曲第73番ニ長調『狩』》と類似している。ハイドンの交響曲としては珍しい8分の12拍子の楽章である。