・ 藤井二冠誕生 棋力のたゆまぬ研鑽称えたい
・ シベリア抑留 遺骨収集進め実態解明を
・ コロナと大学 「学費返せ」の不満解消を
持ち時間の長い2日制の七番勝負に初めて臨み、木村一基王位を4連勝で下した。第4局の封じ手では、飛車を捨てる大胆な攻めを選択し、ファンを沸かせた。
将棋界は2年前、八大タイトルを8人で分け合う群雄割拠の状態だった。これで渡辺明三冠、豊島将之竜王、永瀬拓矢二冠とともに4強時代に入ったと言える。
他のタイトル保持者に比べ、藤井二冠は、はるかに若い。平成時代に「永世七冠」を成し遂げた羽生九段に続き、令和時代の第一人者に上り詰めるのではないかとの期待も高まっている。
デビュー以来、特段のスランプを経験していない。強豪として相手に研究される側となっても、勝率は8割超を保っている。成長の原動力はたゆまぬ研鑽にある。
コロナ禍の影響で公式戦が途絶えた約2か月間、自身の対局をじっくり検証していたという。自宅で過ごす時間を有効に使い、おごることなく、才能に磨きをかけ続ける姿勢を率直に称えたい。
やっと出ました!
産経です。
新型コロナウイルスの影響で、キャンパスへの入構が制限され、対面授業の再開に二の足を踏む大学が目立つ。
大学側がコロナ感染を恐れるためだが、学生からは「学費を返して」との不満も出ている。長期の感染対策が求められる「ウィズコロナ」時代の大学教育のさらなる工夫を求めたい。
入学式もオンラインで、春から一度もキャンパスに入れない学生もいるという。文部科学省のまとめでは施設を全面開放している大学は15%にとどまる。9月の後期・秋学期が迫るが、都市部の大規模大学では、オンライン授業を原則とする大学が少なくない。
大学を感染拡大の場としない配慮と対策は当然必要である。しかし、小中高校が順次再開しているのに対し、なぜ大学のキャンパス再開が遠いのか、学生らの不満には耳を傾ける必要がある。
広域から集まり動きの多い大学と、小中学校と一緒にすることはできません。
しかし、仲間を作れない、サークル活動ができないなどは、確かに気の毒です。