今日は沖縄慰霊の日です。
・ 沖縄慰霊の日 76年なお続く傷の痛み
・ 40年超原発 教訓を忘れず廃炉に
・ 40年超原発 教訓を忘れず廃炉に
・ コロナと女性 働き方の課題が表面化した
・ 赤木ファイル 現場の抗議無視し改ざん強要
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・ 「赤木ファイル」の開示 良心踏みにじった異様さ
・ きょう沖縄慰霊の日 歴史見つめて痛み共有を
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・ 最低賃金は根拠を明確に語れる改定を
・ 常軌を逸した香港の言論弾圧
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・ 「赤木ファイル」 国は真摯な対応に努めよ
・ 沖縄慰霊の日 史実に沿った平和伝承を
・ 沖縄慰霊の日 史実に沿った平和伝承を
・ 菜の花さんの問い掛け 沖縄慰霊の日に
※ 産経です。
沖縄の慶良間諸島に米軍が上陸した昭和20年3月26日から沖縄本島での組織的戦闘が終結する6月23日まで、日本軍将兵と県民約18万8千人が亡くなった。米軍も1万2千人以上が戦死した。
圧倒的兵力の米軍に、沖縄守備の日本軍は激しく抵抗し、九州などからも陸海軍の特攻機2571機や空挺(くうてい)隊が出撃した。県内では鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊など男女の中等学校生らも動員され、多くの若い命が散った。
その犠牲の上に今日の平和があることを、忘れてはなるまい。
ところが最近、犠牲者をしのぶ「英霊」や「散華」などの言葉に「戦争賛美」のレッテルを貼り、批判する傾向が県内で強まっている。来年度から使用される一部の高校歴史教科書が戦没学徒兵の碑を「顕彰碑」と紹介したところ、「戦死を美化する用語」だと批判され、検定合格後に「慰霊碑」に自主訂正する騒動もあった。
こうしたレッテル貼りは、かえって戦没者や遺族の気持ちをないがしろにするものだ。沖縄に古くからある学徒兵の碑などには「護国の神」「英霊の至誠」「決死敢闘」などの言葉も刻まれている。多くの県民が軍に協力し、国のためにと必死に戦った史実をゆがめていいのか。
むろん、熾烈(しれつ)な地上戦に巻き込まれ、県民が地獄の苦しみを味わったのも事実だ。日本兵に避難壕(ごう)を追われたり、スパイと疑われて殺害されたりした例もある。
そうした悲劇も、適切に後世に伝えていく必要があろう。
戦後76年がたち、伝承のあり方が問われている。一方的な歴史認識では、沖縄戦の実相を理解できず、戦没者への哀悼の念も生まれまい。
今日、改めて誓おう。史実に沿って沖縄戦を語り継ぎ、平和を守っていくと。