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核安全サミット始まる 核物質管理体制構築へ

2010-04-14 06:39:28 | ニュース・時事問題
MSNニュースからの引用です。

あまり大々的に報道されていませんが、長い目で見て、ひょっとすると歴史的な会議になるかもしれません。
それほどの意味と重みがあります。

-------------以下引用------------
【ワシントン=犬塚陽介】オバマ米大統領の呼びかけで47カ国の首脳・閣僚や国連などの代表が核物質の安全管理を話し合う核安全保障サミットが12日夕(日本時間13日早朝)、首都ワシントンで始まった。
日本からは鳩山由紀夫首相が出席し、夕食会では核テロの脅威について各国が意見交換した上で、具体的な貢献策を表明。
オバマ政権は4年以内の国際的な核物質管理体制の構築を目指しており、夕食会では国際協調の重要性も確認した。

 米政府関係者によると、47カ国の首脳・閣僚が集まるサミットは、米国の大統領が主宰する会合としては、1945年のサンフランシスコでの国連憲章調印式以来の規模。
------------引用終わり------------

サンフランシスコでの国連憲章調印式以来というのが意外な気がします。

核軍縮は、米ロが動かなければ進みません。
その意味で、今回のサミットは大きな一歩です。

引用を続けます。
-----------以下引用-------------
 サミットは2日間の日程で、13日の全体会合では核テロの脅威の深刻さに言及し、管理体制の甘い核物質の安全確保を4年以内に実現するというオバマ氏の構想を支持するサミット声明が発表される。

 サミット開幕に先だち、オバマ大統領はウクライナのヤヌコビッチ大統領と会談し、ウクライナが備蓄する高濃縮ウランを2012年までに放棄することで合意した。

 オバマ大統領は胡主席やマレーシア、ヨルダンの首脳らとも会談、核開発を進めるイラン包囲網の形成も視野に積極外交を展開した。

 オバマ大統領は昨年4月のプラハ演説で「核なき世界」を提唱。核兵器や核物質がアルカーイダなどの国際テロ組織の手に落ちることを国際社会の最大の脅威と位置づけている。
------------引用終わり--------------

このサミットの夕食会では、鳩山首相が日本の貢献策を表明しました。

その貢献策は次のものです。

(1)アジア核不拡散・核セキュリティー総合支援センター(仮称)を日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)に年内に設置

(2)核物質の測定、検知、核鑑識の技術開発について日米で研究協力

(3)国際原子力機関(IAEA)に計610万ドル(約5億7000万円)の支援事業を検討-など。

(1)の支援センターでは、アジアを中心とした世界各国から専門家や実務者を受け入れ、核物質や原子力施設の保全や防護の専門家を育成するとしています。
唯一の被爆国の日本だからこそ、積極的に取り組んでほしい貢献策です。

2010/04/14付 西日本新聞朝刊には、次の記事がありました。
------------以下引用-----------

1時間半対10分‐。
今の日本、中国、米国の相関関係を如実に示す数字だった。
12日、核安全保障サミットが開幕したワシントン。
米中首脳会談は時計の長針が1回り半したが、日米は「会談」という言葉の前に「非公式」が付き、時間は事実上、「立ち話」程度。
米メディアはその理由を「オバマ大統領が米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山由紀夫首相をまるで信用していないため」(CNNテレビ)と端的に表現した。

-----------引用終わり------------

国際政治、なかでもトップ会談は 人対人 。

背景に、経済力や軍事力があるのは当然ですが、
その国のトップの人間力が大きく左右すると言われています。

経済力を含め、今の日本の立場を象徴する記事といえるでしょう。

ともかく、全人類のために、サミットの成果に期待しましょう。

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