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ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95 B 178 『新世界より』(スコア付き)

2024-03-24 06:30:33 | 音楽雑感&関連サイト

ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95 B 178 『新世界より』(スコア付き)

アントニン・ドヴォルザーク: 交響曲第9番ホ短調 作品95 B 178 『新世界より』(スコア付き) 作曲年代:1893年1月10日~5月24日 指揮:ヴァーツラフ・ノイマン 管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

00:00 第1楽章 Adagio — Allegro molto (ホ短調) 09:43 第2楽章 Largo (変ニ長調) 21:21 第3楽章 Molto vivace (ホ短調) 29:36 第4楽章 Allegro con fuoco (ホ短調)

《交響曲第9番ホ短調 作品95 B 178 『新世界より』》は、チェコ出身の作曲家アントニン・ドヴォルザークが渡米中に作曲した生涯最後の交響曲である。ドヴォルザーク自身により『新世界より (Z Nového světa)』という副題が付されており、ドヴォルザークの全交響曲の中で最も人気のある作品である。特に第2楽章の旋律は『家路』の歌詞で知られる。 この交響曲の音楽的特徴を論じる上で、アメリカ民謡・民族音楽との関連が重要となってくる。ドヴォルザークはこの交響曲を作曲する上でアメリカ民謡を研究したことに間違いないが、アメリカ民謡を「引用」したことは1900年に作曲家自身が明確に否定している。ドヴォルザークは西ヨーロッパの伝統的音楽を基本に、アメリカ音楽の「精神」を取り入れた全く新しい音楽を作り上げたと考えるのが一般的である。 また、この交響曲は1楽章の主題が第2楽章に、1・2・3楽章の主題が4楽章に登場するいわば「入れ子構造」となっており、しかもそれらは自然に散りばめられている。ドヴォルザークは名声を獲得する以前から循環形式を取り入れてきたことから、ドヴォルザークの循環形式への挑戦のある意味集大成といっても過言ではない。 一方で、楽器編成や楽譜校正上には問題点がある。そもそもこの交響曲の現存する自筆譜は「決定稿」ではなく、ブラームスによる校訂や演奏時にパート譜に書き込まれた変更などで楽譜は混乱している。20世紀に入って批判校訂版が各社から出版されたが、それらにも様々な相違がみられる。 楽器法上でも議論となる点が多く、セカンドフルートにソロが多かったり、チューバやシンバルの出番が極端に少なかったりと謎は多い。 人気のある作品に変わりはなく、クラシックの演奏会だけでなく、様々なジャンルで愛される名曲であり続けている。

 

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