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愛知県公立高校入試問題解説 Bグループ 社会科

2021-03-11 12:38:41 | 社会科関連情報

昨日行われた、愛知県公立高校入試問題解説 Bグループ 社会科 の解説をします。

問題数は、Aグループと異なり、歴史7,地理6,公民7でした。

地歴公の組み合わせ問題は、今回もありません。

1 災害にちなんだ資料問題です。

(1)「安政」という年号から「安政の大獄」が浮かびますね。幕末です。

化政文化以降、江戸では、力を付けた町人により、大量の錦絵が作られ、安価で販売されました。

 

(2)学問の神様・菅原道真公の怨霊が引き起こしたといわれていますね。

大内裏(御所)から南に向かって右(西)が右京、左(東)が左京です。

守護は鎌倉以後ですね。

 

(3)北条泰時と言えば、御成敗式目。

1221年の承久の乱以後、武家政権の力が全国に広がり、そのため裁判の基準を定めました。

1232年のことです。

マグナカルタは1215年でしたね。

明は足利義光の頃、奴隷解放宣言は1861年から始まる南北戦争の折に、インカ帝国滅亡はコロンブスより後のことです。

 

2 生徒作品問題です。

(1)「尊皇攘夷」を説明する問題です。あわてることはありません。

「天皇を尊び外国」を排除・・・。これで7文字です。

 

(2)下関会議以降の伊藤博文の事績を「すべて」選ぶものです。難問です。

例えばア。伊藤博文も岩倉使節団の一行としてアメリカに渡りました。

時代の違いだけです。

イは正しいのですが、「立憲政友会」が違っていればアウトです。

ウでは、1881年に10年後に国会解説すると約束し渡欧しています。下関会議よりは前ですね。

エは、「交渉」が気になります。「対立」を深め、日露戦争へとつながります。

 

(3)見たことのない資料です。これも難問です。

a:年号から、第一次世界大戦が出ます。シベリア出兵はもっと後ですね。

bc:勘ですね。流れからbは「日本人」、cは民間船でしょう。

 

(4)これも難問です。というか、考える気を失わせるような複雑さ。

じっくり考えても、YとZは、知らないと正しくは答えられません。

中学生には酷な問題です。

2全体として、歴史としては過去にないぐらいのハイレベルです。

3 生徒作品問題です。

(1)明石のDは容易です。

最東端は知識問題。時差は、30度は360度の12分の1。24時間の12分の1は2時間。

2時間早いのです。

 

(2)これも難問です。

Ⅲのグラフから京浜と瀬戸内を区別するのはハイレベルです。

 

(3)まずまずの問題です。

完答なので、やや難問といえるでしょう。 

 

資料の読解問題です。

(1)複雑なので、情報を整理しながらの読解力が求められます。

じっくり取り組めばそれほど難易度は高くありませんが、複雑で完答なので、やや難といえるでしょう。

 

(2)これは難しくはありません。

ホッとしますね。

 

(3)表だけではわかりませんが、□の説明でわかりますね。

「天候や季節、昼夜を問わず」なら、風力、太陽光は消えます。

 

(1)基本的な読み取り問題です。

 

(2)「為替」は書けない生徒が多いでしょう。難問です。

 

(3)選択肢が長い文章のものは、正解が後半にある傾向にあります。

この場合もそうですね。

丹念にグラフを読めば明らかですが、「円安」の意味を理解しているかどうかですね。

 

(4)常識で答えられる問題です。

 

(1)いただき問題です。漢字も簡単ですね。

 

(2)比較的単純な問題です。「見積もり」「作成」の意味を取り違えないように。

 

(3)これも簡単です。

 

全体として難問が多く、A日程よりは遙かに難易度が上です。

特に、歴史の2番は、これまでの愛知県の歴史の問題の中では最高レベルです。

細かい勉強が必要です。


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