TRANS.Bizより「アウグスティヌス」の生涯と思想とは?著書『告白』や名言も を紹介します。
目次です。
- 1 「アウグスティヌス」の生涯とは?
- 1.1 古代ローマ帝国末期に生きた「初期キリスト教の思想家」
- 1.2 苦悩の青年期を過ごしキリスト教に回心した
- 1.3 蛮族に包囲される中で息を引き取った
- 2 「アウグスティヌス」の思想とは?
- 2.1 根本命題は「すべてのものは、神のあわれみによって存在する」
- 2.2 アウグスティヌスは「中世思想の土台を形成」した
- 2.3 「自由意志論」と「恩恵論」
- 2.4 フッサールが言及する「時間論」
- 2.5 アウグスティヌスの思想を継承した「トマス・アクィナス」
- 3 「アウグスティヌス」の著書と名言を紹介
- 3.1 『告白』(告白録)
- 3.2 『三位一体論』
- 3.3 『自由意志論』
- 3.4 『神の国』
- 3.5 アウグスティヌスの「名言」
- 4 まとめ
このブログではアウグスティヌスは
『文庫一冊で読める 哲学の名著』
に出てくるぐらいです。
しかし、世界史におけるアウグスティヌスの功績はあまりにも大きく、中世キリスト教社会の理論を創ったといっても過言ではありません。
昨年、中欧で、どの広場にあった三位一体像。これも彼が理論付けました。
ペスト撲滅 → 神の力 → 神への感謝 → ハプスブルグ家への忠誠
その象徴が三位一体像なのです。
まとめを紹介します。
古代キリスト教の教えに広大かつ決定的な影響を与えたアウグスティヌスの思想は、中世以降もその根幹は受け継がれ、現代においてもその影響は薄れていません。
キリスト教が広くは普及していない日本においては、アウグスティヌスの思想はあまり知られていないといえます。ところが道元や親鸞の思想との類似がしばしば指摘されるように、アウグスティヌスの、人間の弱さに寄りそう思想は、日本人の思想に受け入れられやすいといえます。
さらにまた、アウグスティヌスが自分の悪について向かい合った姿勢も、親鸞に通ずるものがあるといえるでしょう。