白坂慎太郎先生の哲学入門
第90回、夏目漱石です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=w-qyAHevGOw
デジタル大辞泉の解説を見てみましょう。
【夏目漱石】
[1867~1916]小説家・英文学者。江戸の生まれ。本名、金之助。英国留学後、教職を辞して朝日新聞の専属作家となった。自然主義に対立し、心理的手法で近代人の孤独やエゴイズムを追求、晩年は「則天去私」の境地を求めた。日本近代文学の代表的作家。小説「吾輩(わがはい)は猫である」「坊っちゃん」「三四郎」「それから」「行人」「こころ」「道草」「明暗」など。
自由民権運動は、形だけのものになり、国家主義が伸びていきます。
個人の内面で自我を確立しようとしたのです。
夏目漱石も、日本近代化へ大きな関心をもち、個人の新しい生き方を模索した人物の一人でした。
社会の仕組みを変えるのではなく、一人一人の生き方を考えようとしたのです。
夏目漱石
こうしてみてくると、新しい思想を生み出した人は、だれもが一度は海外に出ていることが分かります。
夏目漱石は、
外からの改革であるので上辺だけ。日本人自身による、内的な改革が必要であると行っているのです。
そこで
一人一人が主体的に生きるのです。
彼の個人主義は
利己主義を乗り越える倫理を求めたのです。
そして
利己主義を越えるために、晩年は、東洋的・宗教的な境地に至りました。
全身全霊で作品を書いていたのです。
49才で亡くなるまで、生死をさまよう経験もしています。
則天去私は
小さな私にとらわれずに、身を天地自然にゆだねて生きていくということなのです。
東大で学び東大で教えながら、個人の主体性の発揮とエゴの関係を追求した結果、天地自然の法則に従って生きていく、老荘思想のような境地に達しています。
作家でありながら、宗教家の境地に立っています。
次の3段階があります。
1 自我を見つめる。
2 自分が目にしてる天地宇宙を見つめる
3 自我を抜く。
漱石は、3の境地に達したのです。
当時の日本では、先端を走った思想家でもあったのです。
第90回、夏目漱石です。
ここから https://www.youtube.com/watch?v=w-qyAHevGOw
デジタル大辞泉の解説を見てみましょう。
【夏目漱石】
[1867~1916]小説家・英文学者。江戸の生まれ。本名、金之助。英国留学後、教職を辞して朝日新聞の専属作家となった。自然主義に対立し、心理的手法で近代人の孤独やエゴイズムを追求、晩年は「則天去私」の境地を求めた。日本近代文学の代表的作家。小説「吾輩(わがはい)は猫である」「坊っちゃん」「三四郎」「それから」「行人」「こころ」「道草」「明暗」など。
自由民権運動は、形だけのものになり、国家主義が伸びていきます。
個人の内面で自我を確立しようとしたのです。
夏目漱石も、日本近代化へ大きな関心をもち、個人の新しい生き方を模索した人物の一人でした。
社会の仕組みを変えるのではなく、一人一人の生き方を考えようとしたのです。
夏目漱石
こうしてみてくると、新しい思想を生み出した人は、だれもが一度は海外に出ていることが分かります。
夏目漱石は、
外からの改革であるので上辺だけ。日本人自身による、内的な改革が必要であると行っているのです。
そこで
一人一人が主体的に生きるのです。
彼の個人主義は
利己主義を乗り越える倫理を求めたのです。
そして
利己主義を越えるために、晩年は、東洋的・宗教的な境地に至りました。
全身全霊で作品を書いていたのです。
49才で亡くなるまで、生死をさまよう経験もしています。
則天去私は
小さな私にとらわれずに、身を天地自然にゆだねて生きていくということなのです。
東大で学び東大で教えながら、個人の主体性の発揮とエゴの関係を追求した結果、天地自然の法則に従って生きていく、老荘思想のような境地に達しています。
作家でありながら、宗教家の境地に立っています。
次の3段階があります。
1 自我を見つめる。
2 自分が目にしてる天地宇宙を見つめる
3 自我を抜く。
漱石は、3の境地に達したのです。
当時の日本では、先端を走った思想家でもあったのです。