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4月4日の社説は・・・

2016-04-04 05:24:47 | 社説を読む
テーマは分かれそうです。

今朝の社説を見てみましょう。

朝日新聞
・ ハンセン病 違憲性を直視してこそ
・ 広域通信制 実態把握と改善を急げ

読売新聞
・ 電力市場自由化 供給力確保に万全を期したい(2016年04月04日)
・ 国立公文書館 生の歴史に触れられる施設に(2016年04月04日)
 
毎日新聞
・ 保育士不足 低賃金の改善が急務だ
・ 異次元緩和3年 総点検し軌道修正を

日本経済新聞
・ 日銀は効果と副作用を見極め政策運営を
・ 首都地震で帰れぬ人を守れ
 
産経新聞
・ おおさか維新が憲法改正原案をまとめたことは評価できるが、国民守るテーマから避けるべきではない
・ 北方領土に基地 不当な露方針の撤回迫れ
  
中日新聞
・ 秘密法と国会 制度の欠陥が目に余る
・ 核安保サミット テロ組織には渡さない

※ 日銀を2社が取り上げました。

日経です。

「日銀が黒田東彦総裁の下で「異次元の金融緩和」に踏み切ってから3年たつ。金融市場や経済の下支えに一定の役割を果たしたが、約2年を念頭に達成するとした2%の物価上昇率目標はなお遠い。

 日銀に求められるのは長期戦を視野に入れた脱デフレ戦略の再構築だ。量的・質的緩和に加え、マイナス金利政策を導入したことで緩和手段は増えたが、限界がないわけではない。効果と副作用を丹念に見極めながら金融政策を運営していく必要がある。」 

「「黒田日銀」の大胆な金融緩和は、行き過ぎた円高の修正や株価上昇をもたらし、企業心理の好転や収益改善につながった。ただ、輸出や設備投資は思ったほど増えず、実体経済への影響は限定的だった。消費者物価上昇率は原油価格下落の影響などを除けば1%前後まで上昇しているものの、全体ではゼロ%程度と低迷している。」

簡潔に表現されています。

「金融政策任せでは経済は強くならない。持続的な賃上げや潜在成長率を高める政策が不可欠だ。」

全くその通りです。

毎日です。

「無理があったことは3年が経過した今、明らかだ。円安や株高が進行し、その結果、企業収益の改善は起きたものの、日銀が約束したような物価や賃金の上昇は伴っていない。」

「異次元緩和によるゆがみは増幅されている。国債市場では負の利回りが広がり、借金する政府がもうかる逆転現象が常態化した。日銀の大量購入により、国債の品薄状態はますます深刻になっている。年金や保険による長期の資産運用は困難になり、銀行の収益悪化も問題視されている。異次元緩和を終え、政策を金利のある通常モードに戻す出口戦略は全く見えない。

 このままでは、日銀の金融政策は信用を低下させ、将来にわたり深い傷を負うことになろう。早急に政策の功罪を総点検し、軌道修正を図るべきである。」

厳しい指摘です。

毎日は保育士不足を取り上げました。

「この先、若い女性の人口は減っていくため、生まれてくる子供の数も減る。できるだけ早く安心して子供を育てられる環境を整備しておかないと、出生率の改善は見込めない。人口減少や労働力不足への対策はこれ以上先延ばしできないのである。

 保育士の待遇改善は、「待機児童」6万人のためだけではない。この国の未来がかかっているのだ。」

最後の一文はずっしりとした重みがあります。 

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