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ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 作品21【ベーム&VPO】(スコア付き)

2024-01-30 06:30:36 | 音楽雑感&関連サイト

ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 作品21【ベーム&VPO】(スコア付き)

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン: 交響曲第1番ハ長調 作品21 (スコア付き) 作曲年代:1799 - 1800年 指揮:カール・ベーム 管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

00:00 第1楽章 Adagio molto – Allegro con brio (ハ長調) 09:42 第2楽章 Andante cantabile con moto (ヘ長調) 18:25 第3楽章 Menuetto: Allegro molto e vivace (ハ長調) 22:25 第4楽章 Adagio – Allegro molto e vivace (ハ長調)

《交響曲第1番ハ長調 作品21》は、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1799年から1800年にかけて作曲した最初の交響曲である。1792年にヨーゼフ・ハイドンの勧めでボンからウィーンに移住したベートーヴェンは、瞬く間にピアニストとしてハイドンに次ぐ名声を獲得することになる。演奏家として活躍する中で、ピアノソナタや弦楽四重奏曲などを中心に作曲活動も進め、ハイドンやモーツァルトなどの作曲技法を踏襲しながらも、次第に自身の作風に昇華させていった。1798年には《ピアノソナタ第8番ハ短調 作品13『悲愴』》を作曲するなど、作曲技法も成熟してきた29歳の頃に、満を持して発表されたのがこの交響曲である。 初演は1800年4月2日、ウィーンのブルク劇場にて、ベートーヴェン自身の指揮により行われた。初演の評価はそれほど良くなかったようで、管楽器がすべて2本必要なことに対して、「軍楽隊の音楽」と揶揄されたという。なおこの頃のベートーヴェンは、既に耳が聞こえにくくなっていたと考えられる。 先述の通り、ハイドンやモーツァルトなどの影響が認められるが、随所に独創性が見られる。例えば、曲の冒頭は、主和音(ド・ミ・ソ)であるべきが、属七の和音(ド・ミ・ソ・シ♭)が使用されており、意表を突く。第3楽章は、ハイドンの交響曲ではメヌエット(比較的遅いテンポの3拍子の楽章)が一般的であったが、ベートーヴェンは「メヌエット」と書きながら速度標語を"Allegro molto e vivace(とても早くそして急速に)"としている。この速い3拍子の楽章は、次の交響曲(第2番)で、第3楽章には「スケルツォ」と表記され、その後の交響曲もスケルツォが用いられることになる。

 

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