ドビュッシー:交響組曲『春』L. 61 CD 68 (スコア付き)
クロード・ドビュッシー: 交響組曲『春』L. 61 CD 68 (スコア付き) 作曲年代:1887年(1912年改訂) 指揮:ピエール・ブーレーズ 管弦楽:クリーヴランド管弦楽団
00:00 第1曲 Très modéré (嬰ヘ長調) 10:22 第2曲 Modéré (嬰ヘ長調 - ニ長調)
《交響組曲『春』L. 61 CD 68》は、クロード・ドビュッシーがボッティチェッリの名画『プリマヴェーラ』からインスピレーションを受けて、1887年に作曲した作品である。合唱と2台のピアノのための作品として作曲され、のちにオーケストレーションが施されたが、この管弦楽版は製本所の火災により失われた。1912年になって、ドビュッシーの指示によってフランスの作曲家、アンリ・ビュッセルによりオーケストレーションが施された。現在演奏されるのは、このビュッセルによるものである。ビュッセル版の初演は、1913年4月18日にパリで行われた。 楽器編成は4手連弾のピアノを伴う標準的な2管編成で、当初あった合唱は用いられていない。緩徐的な第1楽章と、打楽器が活躍する比較的テンポの速い第2楽章の2つの楽章で構成される。ドビュッシーは、この作品を「自然物のゆっくりとした誕生、それらの開花、そして最終的には新しい生命に生まれ変わることへの喜びの爆発」と説明している。