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このブログでの震災記事 2011.5.10

2021-03-30 06:05:11 | 日本を見つめる世界の目

このブログでは、東日本大震災の2日後から、世界の新聞社・通信社がこの震災をどう報道したかを毎日切り取ってきました。

あれから10年になるあたり、当時の記事を再掲して当時の様子を振りかえってみます。

今回は、2011年5月10日付けの記事です。

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今日も、海外のメディアが東日本太平洋沖地震をどう報道しているかを見ましょう。

【中国】
人民日報 http://j.peopledaily.com.cn/home.html

地震の影響で日本企業66社が倒産
 日本の民間企業信用調査会社の帝国データバンクが6日に発表した調査データによると、今年4月30日現在、東日本大震災の影響を受けて倒産した日本企業は66社に上り、うち9割が地震の「間接的被害」を受けて倒産したという。

 66社のうち、建物や設備が被害を受けて倒産したという「直接的被害」型のケースはわずか6社で、残りの多くが「間接的被害」により倒産した。20社は地震後の消費の冷え込みにより倒産を宣告し、16社は主要顧客が被災し、売上高が激減したことにより倒産し、11社は原材料や部品の調達が間に合わなかったことにより倒産した。

 同調査によると、66社の負債総額は371億300万円(約4億6千万ドル)、従業員数は1229人に上る。うち地震?津波被害の深刻だった岩手県、宮城県、福島県の企業は10社。業界分布をみると、旅館?ホテル産業が8社、広告産業が5社、外食産業が4社に上る。

 帝国データバンクは今回の調査結果を踏まえて次のように指摘する。1995年の阪神大震災から1カ月半の間に倒産した企業が22社だったことを考えると、このたびの地震は企業の経営状況に対してより広範囲な影響を与えるものであり、今後もさらに多くの企業が「間接的影響」により倒産することが懸念される。(編集KS)



日本の津波被災地区で瓦礫の処理が問題に
3月11日の日本の大地震と津波で生じた瓦礫などは3千万トンに達し、1995年の阪神大震災の1400万トンを上回ったことが明らかになった。瓦礫の処理のための費用などの問題の中でも際立つものが、瓦礫の放置場所が不足していることだ。中国新聞社の記者が宮城県南三陸町で取材したところ、瓦礫を処理する手立てがない事から、一部地区では現地での焼却を始めている。(編集YH)



日本高官「原発は堅持」
日本の仙谷由人官房副長官は8日、テレビ番組で「浜岡原発のある場所は30年以内に強い地震の起きる確立が80%以上だが、他の原発はほとんどが10%以下や1%以下だ」と指摘し、浜岡原発の位置の特殊性を強調した。仙石氏はさらに「日本海や瀬戸内海沿岸の原発は基本的に心配ない。これは科学的な調査に基づく結論だ。エネルギー政策の一環として、原発保有は継続する」と説明した。





チャイナネットhttp://japanese.china.org.cn/

日本の震災孤児支援は中国を参考にすべき
「新華僑報」によると、日本の文部科学省は5月5日、4日の時点で、東日本大震災と津波で両親を亡くした震災孤児は132人に達し、1995年の阪神大震災の孤児の数の2倍を超えたと発表した。震災孤児の支援は、いつも地震の救援の重要課題となっている。2008年の四川大地震で、多くの子供たちが親を亡くし孤児になったが、3年間で彼らは救済された。東日本大震災による孤児は四川大地震より少ないが、中国のこの方面の経験を日本は参考にする価値があるといえる。

孤児の救済措置は一連のつながりがあり、周到かつ長期的に考慮する必要がある。四川大地震後、中国政府の関係部門は早急に行動し、『孤児の救済活動の強化に関する意見』を公布し、震災孤児の支援について全面的で綿密な基準を設け、効果を発揮することができた。少なくとも以下の数点は参考にする価値があるのではないか。

1.孤児の権利を十分に保護する。震災孤児に対し、児童の権利を優先することを原則に、児童の意志を十分に尊重する。これは、四川大地震の孤児の特殊性を十分に考慮したものだ。被災地のブン川は、チャン族をはじめ、チベット族、回族などの少数民族が多く住む地域であるため、少数民族の伝統と風俗を尊重することが非常に重要となる。報道によると、今回の東日本大震災による孤児の多くは親戚や知人が面倒を見ており、こうすることで地縁・親族関係をつなぎ、孤児の権利を尊重することもできる。

2.障害を持つ児童の治療・リハビリを早急に行い、「身体障害孤児手術リハビリ明日計画」に盛り込む。これは中国民生部門が担当し、政府が出資する、障害孤児を早急に救済し、良好な治療を受けさせるための計画だ。そのほか、孤児の心理ケアにも特に注意している。地震のショックと身内を失った悲しみから、多くの孤児は心理的ダメージを受ける。そのため、彼らが心理的ダメージを取り除き、楽しく健康な生活を送れる支援をすることが非常に重要となる。これに関して、中国は専門家やボランティアを募集し、孤児の心理ケアを行った。

3.孤児の成年後の住居と就職を保障する。孤児の現在だけでなく、未来を考慮することがさらに重要となる。中国は震災孤児に多くの政策と支援を提供し、彼らが学業を修め、良好な教育を受けられるようサポートした。成年後の就職に関して、政府は優遇策や支援策を出し、生活や住居の問題の解決に努めた。

4.強力な「社会のチャイルド・スポンサーシップ体制」を構築する。企業家や心ある人たちも経済的援助やボランティアなどといった形で孤児を支援することが可能だ。彼らは特定・不特定、定期的・不定期的に1人または複数の孤児に生活、教育、医療、リハビリなどの経済的援助やサービスを提供することができる。政府と社会の力が合わされば、震災孤児はさらに救われ、よい生活を送ることができる。

当然、中国と日本は異なる点も多く、中国の経験がすべて日本に合うとも限らないが、日本は実情に応じて良いほうを選べばよい。



大紀元http://www.epochtimes.jp/

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【米国】
ウォール・ストリート・ジャーナル
http://jp.wsj.com/

【震災ドキュメント】津波のヘドロから見つかったもの
「日常」は案外ともろい――。地震に命を奪われた人は過去に例のない規模になり、何十万人が生活の基盤を失った。大きな被害は受けなかった人々の生活もさまざまな影響を受けている。震源に近い仙台や首都圏の方々に、震災後の生活について寄稿をお願いした。

登坂 亮太さん(東京都在住)
ミュージシャン、飲食店マネージャー

3月末の炊き出しから10日たった先月8日、僕はまたボランティア活動を行うべく宮城県石巻市へと赴いた。前回のブログは行く道すがら書いたものだが、今回は2回目の活動で感じたことを書いてみたい。

以前ベースとして使わせてもらった専修大学・石巻キャンパスへ到着して、まず驚いたのはボランティアの人数が圧倒的に増えている事だった。広大なグラウンドには、ボランティア参加者たちのテントがところ狭しと立ち、倉庫代わりの巨大なテントまである。参加者達は手持ちのテントと寝袋で過ごしながら活動を行うのである。

4月とはいえ、まだまだ石巻の夜は冷え込む。枕元に置いた水や、使用済の歯ブラシが朝方凍ってる事もしばしばだ。昼間はヘドロかきを行い、キツイ肉体作業をこなしつつ、キャンプ生活を続けるにはかなりの気持ちの強さが必要になる。本当に頭が下がる思いだ。まぁかくいう僕もそれをしに来たわけなのだが・・・。

今回は炊き出しだけでなく、ヘドロかきにも参加してきた。僕らがヘドロかきを行ったのが石巻駅前の商店街にある呉服屋さん。古いビルの建物で、1階が店舗、2階以上が居住エリアとなっている。この建物も津波に襲われ、1階は丸々水に浸かった。

こういう時にやっかいなのが地下室である。このお店も地下ピットを持っており、そこにタップリとヘドロが溜まってしまったのだ。


地下室に溜まったヘドロ僕を含め10数名で地下ピット内部に降り立ち、日が当らないために非常にゆるい状態のヘドロをスコップですくい上げるようにしてバケツへ入れ、リレーしながら片付けていく。黙々と作業を行っていくそのなかで、生き物が見せる一筋の生への光を見た。

作業の後半、その泥の中に生きたハゼが数匹見つかったのである。すでに震災から何週間か経ったこの地下室の泥の中で、ハゼは生き続けたのだ。僕らはこの状況下で、何かしらの意味をこのハゼから感じざるを得なかった。

ヘドロをすべてかき出し、何度も水で流し、作業は終了。4匹のハゼを近くの川に流した時には、正直清々しささえ感じた。


バケツの中を泳ぐハゼ生き物は強い。

まだまだ復興には時間がかかるのは分かっている。だけど、悲しみと苦難の中にも”生きる”という意思と、それを支える生物の本能はそんな時にこそ強烈な光を放つ。根拠があるわけではない、専門家でもない、だけど確信という言葉に近い感覚で数年先にこの石巻市が震災以前よりも素晴らしい街に復興するであろう事を強く想像している。

13日に東京に戻り、前回と同様に雰囲気と状況のギャップに不思議な気持ちになる。だが誰もが心に不安を抱えているのを肌で感じる。表面上明るく、そして以前のように振舞っているが心の底には拭いきれない不安がヘドロのように沈殿している。その表面上と内面の温度差が、妙な空気を街に作っているように思えてならない。

原発の思ったようにいかない現状も大きな要因だとも思うが、何かの過渡期には違和感と不安定さを伴うものだと僕は思っている。それにより模索し、落としどころを決めていく作業が行われるのだと。

以前よりも節電の大切さが広まってはいるが、反面、エスカレーターが止まる事で地下鉄から地上にあがるお年寄りや足の悪い方が不便な思いをしているような場面もある。そのなんともチグハグな感じが今の東京には蔓延している。

そんなチグハグ感を引きずりながらも、喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉通り、色々とないがしろにしていっている気もしている。

人はブームに流されやすい。だけどこの震災、そして復興作業や義援金をブームにしてはならない。今回のテーマは”継続”なのだと思う。長くかかるであろう復興への道に、長期スパンで力を添えていく事が必須になる。

東北の復興の手助けを少しづつでもいいので必ず続けていく、そしてそこで得た感情や感覚を頼りに被災地以外でも今後どういうまちづくりをしていくか?、どういう生き方を選択するか?、どういうエネルギーを選択するか?

そうやってグラグラしながらもよりよい未来を選択していく。今回の震災を”ただの震災”として終わらせてはいけないはずだ。そこから学び取り、意味ある未来へのヒントを見出さないといけない。そんなターニングポイントとも言えるこの時代に生きる人間の責務として、今後とも東北地方へ目を向け続けようと思っている。



仮設住宅の建設、用地確保で難航
仙谷由人官房副長官は8日、8月のお盆の時期までに被災者の仮設住宅7万2000戸を建設するという菅直人首相が掲げた目標について、達成可能だと主張した。だが、5月2日時点で建設が済んでいるのは、わずか3877戸。

仙谷氏は8日午前のNHKの討論番組で、「土地の都合さえつけばお盆に間に合う」との見通しを示した。

震災から約2カ月がたったが、被害が最も大きかった岩手、宮城、福島の3県では11万人を超える被災者が依然各地に点在する避難所での生活を余儀なくされており、仮設住宅の不足をめぐって不満が高まっている。窮屈な避難所暮らしは、お年寄りの健康状態の悪化や、プライバシーの不足による避難者の精神的ストレスの増大を招いている。

仮設住宅への入居が始まったのはわずか1カ月前。岩手県陸前高田市の36人の避難者が、液晶テレビや炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、給湯器がそろった新築の仮設住宅に移った。当局は居住期間は約2年と見積もっている。

仮設住宅の建設遅れの原因には、適切な土地の不足や建設資材や労働力の確保の難航、異なる行政レベルの要求事項の調整など複雑な要因がからんでいる。

中でも困難を極めているのが、安全な建設用地の十分な確保だ。津波によって村ごと流された場所も多く、沿岸部の地形は大きく変化しており、地元付近にとどまることを望む多くの被災住民をすべて収容できるだけの住宅を建設するには選択肢が限られている。

岩手県では1万2500戸分の建設用地を確保したとしているが、依然2500戸分の用地が不足している。建設用地の確保は各自治体に任されており、頭の痛い問題となっている。約3万戸の住宅を必要としている宮城県沿岸部の被災地も、安全な建設用地の確保に悩まされている。

宮城県の職員の一人は、被災地の多くが住宅が密集していた沿岸部で、そのほどんどが今は使用不可能なため、各自治体は別の場所への移動を検討せざるを得ず、難しい状況に置かれていると話す。

南三陸町のように、校庭など公共用地を最大限に活用したり、個人の土地所有者に土地の貸し出しを要請し始めている自治体もある。津波による深刻な被害を受けた南三陸町では、6600人を超える住民が地元で避難所暮らしをしており、建設用地の不足が明白になっている。国土交通省によると、建設要請が出ている3300戸のうち、5月2日時点で建設が始まっているのは約800戸。

公共用地がほとんどない岩手県大槌町では、2000戸の仮設住宅の建設用地確保に個人の土地所有者との交渉が必要となったことが着工遅れの最大の原因となった、と町の職員は話す。だが最近ようやく必要な土地をすべて確保した。約80戸が4月に建設されたほか、さらに860戸が5月末までに建設される予定だ。

同職員は、建設ペースは徐々に上がっており、交渉が片付いたことで今後はさらにペースが上がるだろうと述べた。

20~40平方メートルのプレハブ住宅一戸の建設期間は約3週間。





【英国】
ロイター
http://jp.reuters.com/

福島・飯舘村、週末にも一部避難
10:31am

原発警戒区域に初の一時帰宅へ
10:14am

トヨタ、浜岡原発停止でも夏季生産への影響は軽微
9:21am

東電社長、政府に支援要請へ
1:15am

業者「別の場所誤って伝えた」
2011年 05月 9日 22:29 JST

震災受けても長期ビジョンは基本的に変更せず=アサヒビール
2011年 05月 9日 19:39 JST

浜岡原発、地震発生確率高く他とまったく異なる=海江田経産相
2011年 05月 9日 19:36 JST

民主・石井、生方ら3氏が辞任
2011年 05月 9日 19:34 JST

浜岡原発停止受け入れ、「迅速な対応に深い敬意」=海江田経産相
2011年 05月 9日 18:29 JST

死亡・不明2万4812人
2011年 05月 9日 18:28 JST

放射物拡散予測が送信不能
2011年 05月 9日 17:46 JST

震災影響の倒産は4月末で66社、消費自粛のあおり3割=帝国データ
2011年 05月 9日 15:32 JST

浜岡停止なら夏場の電力に懸念、停止中の原発再稼働を要請=電事連会長
2011年 05月 9日 15:04 JST

福島、原子炉建屋に作業員入る
2011年 05月 9日 13:30 JST

原発敷地内で約2週間給水作業
2011年 05月 9日 13:22 JST

中部電、午後3時半に臨時取締役会を開催へ
2011年 05月 9日 13:01 JST

浜岡原発停止、官房長官は中部電力の承諾に期待
2011年 05月 9日 11:45 JST

義援金申請、未明から列
2011年 05月 9日 11:25 JST

財務省出席者が果断な金融政策を要望=日銀会合議事要旨
2011年 05月 9日 10:21 JST

要介護申請2960件滞る
2011年 05月 9日 08:38 JST

1号機原子炉建屋の二重扉開放
2011年 05月 9日 00:49 JST

放出量は5億ベクレルと推定
2011年 05月 9日 00:34 JST

電源立地交付金は減額せず
2011年 05月 9日 00:28 JST

浜岡以外要請せず、首相、仙谷氏
2011年 05月 9日 00:10 JST

自衛隊10万人態勢を縮小へ
2011年 05月 9日 00:06 JST


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