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幼・保廃止「こども園」に統合、10年ほどで

2010-11-02 06:46:12 | 日本を見つめる世界の目
以前から話題になっていた幼保一元化ですが、はじめて期限が示されました。
読売新聞から引用します。

--------以下引用---------

内閣府は1日、幼稚園と保育園を約10年の経過措置後に「こども園(仮称)」に統合する制度案をまとめ、同日の「子ども・子育て新システム検討会議」のワーキングチームの会合で提示した。


 2013年度から新制度に移行するため、年内にも最終案をまとめて来年の通常国会への法案提出を目指す。

 幼稚園は文部科学省、保育園は厚生労働省に所管が分かれている。内閣府は縦割り行政を解消し、誰もが利用できる子育て施設に一本化する方針だ。ただ、幼稚園と保育園では職員の資格制度や施設の条件などが異なり、統合に向けた政府内の調整は難航が予想される。

 新制度案は、▽幼児教育と保育を同時に提供する「こども園」を創設し、幼稚園と保育園はすべて「こども園」に移行させる▽経過措置は10年程度とし、幼稚園や保育園という名称のまま存続できる――とした。

 政府は6月にまとめた子ども・子育て新システムの「基本制度案要綱」で、「幼稚園・保育所の垣根を取り払い、幼児教育と保育をともに提供するこども園に一体化し、新システムに位置づける」としていたが、移行期間のめどは示していなかった。

(2010年11月1日19時06分 読売新聞)
---------引用終わり---------

これに対して、毎日新聞では、「異論が続出」という記事を載せた。

--------以下引用---------

幼保一体化:異論が続出 制度原案を提示--政府検討会議

 政府の「子ども・子育て新システム検討会議」は1日、ワーキングチーム(WT)を開き、幼稚園と保育所を一体化して創設する「こども園」の基本的位置づけに関する制度原案を示した。委員からは一体化への異論が続出し、小宮山洋子副厚生労働相は「国が無理やり進めようとは思っていない」と説明した。

 原案は現在の幼稚園と保育所の制度を、10年程度の経過措置の後に廃止し「こども園」に一本化するもの。委員からは「幼稚園と保育所にはそれぞれの文化がある。一つの型に押し込めるべきではない」「選択の自由が大切だ」などの意見が出された。政府側出席者は「きょうは一番厳しいケースを示した」と述べ、より柔軟な制度設計も検討する考えを示した。【鈴木直】

毎日新聞 2010年11月2日 東京朝刊

--------引用終わり--------

簡単には決まらない。

幼稚園は明治9年から、保育園も明治23年から、それぞれの歴史がある。

100年以上続いたシステムを替えるには、200年以上先の見通しを持つことが必要だ。

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