TRANS.Bizより「弁証法」の意味とは?ビジネスでの使い方や身近な例も紹介 を紹介します。
目次です。
- 1 「弁証法」の意味を簡単に説明すると?
- 1.1 「弁証法」とは古代ギリシャの「問答法」が起源
- 1.2 ソクラテスやプラトンは「弁証法」を用いて哲学をしていた
- 1.3 ヘーゲルが「弁証法の論理を確立」した
- 1.4 マルクスは「唯物弁証法を提唱」した
- 2 ヘーゲルの「弁証法」とは?
- 2.1 ヘーゲルの弁証法は「矛盾から新しい考え方を生み出すプロセス」
- 2.2 弁証法により望ましい状態に進むことを「アウフヘーベン」という
- 2.3 ヘーゲルの弁証法の例:「主人と奴隷の弁証法」
- 3 ビジネスや身近にも使える「弁証法」の例
- 3.1 弁証法をわかりやすく考えると「対立する意見を統合してより優れた案を見出す」こと
- 3.2 弁証法を「議論やアイデアのブラッシュアップ」などに使う
- 3.3 弁証法を「身近な問題の解決」に使う
- 4 まとめ
私は「ベートーベンで哲学しよう」という授業をしたことがあります。
テオドール・W・アドルノ の名著『ベートーヴェン――音楽の哲学』の商品説明には、「ベートーヴェンの音楽は、ヘーゲル哲学そのものである。 青年期から晩年まで、不断に探究されたベートーヴェン論の全貌。細部は全体のためにあり、全体は心理であるとする両者との対決の中に、概念として語りえぬ音楽を哲学として表現する畢生のライフワーク。 」
と端的に指摘しているように、250kmしか離れていない都市で同じ年に生まれたベートーヴェンとヘーゲルが、片や音楽で対話と解決を表現し、片や哲学でアウフヘーベンをとなえたのは偶然とは思えません。
と端的に指摘しているように、250kmしか離れていない都市で同じ年に生まれたベートーヴェンとヘーゲルが、片や音楽で対話と解決を表現し、片や哲学でアウフヘーベンをとなえたのは偶然とは思えません。
第九交響曲は、はっきりと「弁証法」で書かれています。
まとめを紹介します。
古代ギリシャに始まった弁証法とは、互いに矛盾して対立するかに見える二つのものに対して、どちらかを否定したり割り切るのではなく、両者を肯定して統合し、よりよい案を生み出して高みに向かってゆく技術のことをいいます。
弁証法はビジネスにおいて積極的に活用したい技術です。相手の意見を否定しあうだけで解決策が示されない議論の場にイライラしたことがある人は多いのではないでしょうか。そのようなときは「正⇒反⇒合」のプロセスを思い出して、思考を深めてみてください。
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