ちょっとした比較文化論です。
朝鮮日報 http://japanese.joins.com/article/120/144120.html?servcode=100§code=140からの引用です。
日本特派員として赴任して間もない頃、会社の近くのラーメン屋に行った時のことだ。円形に座る20席ほどのラーメン屋だったが、ラーメンをほぼ食べ終わる頃になると、客が次々と「替え玉」と言うのを見て不思議に思った。10人に7人はこう言った。「替え玉」という言葉は「偽もの」「代理」を意味する。いったい何のことを言っているのかと思った。後に知ったが、「替え玉」は俗語で「麺の追加」という意味だった。最初から大盛りにすれば麺がのびるため、まずラーメンを全部食べた後、スープを少し残した状態で、ゆで立てのラーメンを追加で注文することだった。「日本人は小食主義者」という私の先入観が違っていたことをそのラーメン屋で目の当たりにした。
「日本は…」というふうに韓国で誤解していたもう一つの点は「日本は休みが少ない」ということだ。土曜日と日曜日を除いた「公休日」を見ると、韓国(14日)と日本(15日)はほぼ同じだ。しかし日本は公休日が週末と重なる場合、次の月曜日が休みになる。「ハッピーマンデー」だ。また休日の間に挟まった平日は休日とするよう制度化されている。それ以外にも休みの日が年間10日ほどある。「日本が休まずに頑張って働いているので私たちも休日を増やすべきでない」という韓国官僚の主張は真っ赤な嘘であることを日本に来て初めて知った。
「よく遊ぶ」こと以上に驚いたのは日本人の勤務集中度だ。勤務時間中、私的な携帯電話は受けることも、かけることもない。業務が生じれば私的な約束は直ちにキャンセルする。「ドタキャン」という言葉まであるほどだ。このため韓国の電力取引所理事長が予備電力の基準を割ってものんびりと‘先輩たち’との昼食の約束に出て行き、停電を実施する瞬間にもインタビューをしていたというのは、日本では海外トピックものとなる。3月11日の東日本大地震発生当時、東京電力の会長と社長が「業務出張」で同時に東京を空けていたという理由だけで猛非難を浴びるのが日本だ。
半面、「やはり日本は…」と再確認させられる点もある。最も代表的なのが本音と建前が違うという点だ。「申し訳ございません」を繰り返すのは、本当に申し訳ないからではない。「もういい。もうやめてくれ」という意味がある。最近よく聞く「日本企業は韓国に追い越された」という日本財界・メディアの‘韓国称賛’は「韓国、今に見てろ。みんな団結しよう」という反撃開始のサインだ。実際に水面下ではこれまで見られなかった合従連衡と企業体質の改善に日本政府と企業が力を注いでいる。
にもかかわらず日本に来る韓国の政治家や財界人は「日本はもう終わった」と話す。これは日本に対する最も大きな誤解のようだ。むしろ世界の資金が日本円に集まり、史上類例のない円高に日本企業が苦しみを訴えながらも、びくともせずに持ちこたえていることが何を意味するのか、よく考えてみる時だ。
朝鮮日報 http://japanese.joins.com/article/120/144120.html?servcode=100§code=140からの引用です。
日本特派員として赴任して間もない頃、会社の近くのラーメン屋に行った時のことだ。円形に座る20席ほどのラーメン屋だったが、ラーメンをほぼ食べ終わる頃になると、客が次々と「替え玉」と言うのを見て不思議に思った。10人に7人はこう言った。「替え玉」という言葉は「偽もの」「代理」を意味する。いったい何のことを言っているのかと思った。後に知ったが、「替え玉」は俗語で「麺の追加」という意味だった。最初から大盛りにすれば麺がのびるため、まずラーメンを全部食べた後、スープを少し残した状態で、ゆで立てのラーメンを追加で注文することだった。「日本人は小食主義者」という私の先入観が違っていたことをそのラーメン屋で目の当たりにした。
「日本は…」というふうに韓国で誤解していたもう一つの点は「日本は休みが少ない」ということだ。土曜日と日曜日を除いた「公休日」を見ると、韓国(14日)と日本(15日)はほぼ同じだ。しかし日本は公休日が週末と重なる場合、次の月曜日が休みになる。「ハッピーマンデー」だ。また休日の間に挟まった平日は休日とするよう制度化されている。それ以外にも休みの日が年間10日ほどある。「日本が休まずに頑張って働いているので私たちも休日を増やすべきでない」という韓国官僚の主張は真っ赤な嘘であることを日本に来て初めて知った。
「よく遊ぶ」こと以上に驚いたのは日本人の勤務集中度だ。勤務時間中、私的な携帯電話は受けることも、かけることもない。業務が生じれば私的な約束は直ちにキャンセルする。「ドタキャン」という言葉まであるほどだ。このため韓国の電力取引所理事長が予備電力の基準を割ってものんびりと‘先輩たち’との昼食の約束に出て行き、停電を実施する瞬間にもインタビューをしていたというのは、日本では海外トピックものとなる。3月11日の東日本大地震発生当時、東京電力の会長と社長が「業務出張」で同時に東京を空けていたという理由だけで猛非難を浴びるのが日本だ。
半面、「やはり日本は…」と再確認させられる点もある。最も代表的なのが本音と建前が違うという点だ。「申し訳ございません」を繰り返すのは、本当に申し訳ないからではない。「もういい。もうやめてくれ」という意味がある。最近よく聞く「日本企業は韓国に追い越された」という日本財界・メディアの‘韓国称賛’は「韓国、今に見てろ。みんな団結しよう」という反撃開始のサインだ。実際に水面下ではこれまで見られなかった合従連衡と企業体質の改善に日本政府と企業が力を注いでいる。
にもかかわらず日本に来る韓国の政治家や財界人は「日本はもう終わった」と話す。これは日本に対する最も大きな誤解のようだ。むしろ世界の資金が日本円に集まり、史上類例のない円高に日本企業が苦しみを訴えながらも、びくともせずに持ちこたえていることが何を意味するのか、よく考えてみる時だ。