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●「漢書・朱雲伝」の朱雲という人、「折角」と「折檻」という成語を世に残しました(^^)
●「折角」
学者達がこれまで言い負かせなかった、「五”鹿”充宗」という帝の寵臣を、易学の議論で朱雲がコテンパンに言い負かしたことから、学者達から「五”鹿”は”角”が長くて威張っていたが、朱雲は剛力で、その傲慢な”角”を折ってしまった。ああ、愉快、愉快」と囃し立てたのが語源とか・・・。
●このように、もともとは、「折角」は文字通りの意味で、「角を折る」➪「高慢な鼻をくじく」意だったんですが・・・
●我が国では、こういう意味で用いられることはほとんどないですね・・・(^^)。広辞苑・電子辞書によれば、
①力を尽くすこと。骨を折ること。心を砕くこと。・・・「折角の好意」「折角だが断る」「折角だから貰っておく」
②困難・難儀
③めったにないこと。大切。特別。
④十分気を付けて。つとめて。・・・「折角ご自愛ください」
⑤(多く「折角・・・のに」の形で:努力や期待が報いられなくて残念だという気持ちを表す。・・・「折角来たのに会えなかった」
という、意味・使われ方のようです。
●「折檻」・・・四字熟語は「折檻諫言」・・・
前漢の成帝(BC33~7)の時、寵臣の丞相の専横が目に余ったのを、朱雲が帝に上書・謁見・言上した故事。その最後の部分・・・
「・・・上(しょう)大に怒りて曰く、「小臣下に居りて上をそしり、師傅を廷辱す。罪死すとも赦されず」と。御史、雲を将(ひき)いて下さんとす。雲、殿檻を攀ず。檻、折る。雲呼びて曰く、「臣は、下りて竜逢・比干に従い、地下に遊ぶを得ば足る。未だ聖朝の何如を知ざるのみ」と。御史遂に雲を将いて去る。・・・」
*上(しょう):主上。天子・君主の敬称。*師傅:天子の顧問や皇太子の教育係。*廷辱:朝廷において、多くの人々の前ではずかしめる。廷折。*御史:官吏の不正を取り調べる役。*雲:朱雲。*殿檻:御殿の手すり。*竜逢:夏の桀王の臣。(忠臣)*比干:殷の紂王の臣。(忠臣)
●これも、もともと単に「折檻」=「檻が折れた」という意味だったと思うのですが・・・ここから、「強く諌める」➪「きびしく意見を加える」意となり、さらには、「せめさいなむ」意に転じたようです。いまでは「折檻」は体罰や虐待の意味が強く、原義からはもっとも遠い意味になっているようでうね(ーー)
●ちなみに、この後、左将軍の辛慶忌という人が朱雲の誠意にうたれ、朱雲が連れ去られた後、免職覚悟で帝を諌めたところ、帝も反省したとの事。
・・・この、左将軍の諫言も含めて、「折檻諫言」の四字熟語なんじゃないでしょうかね(^^)
👋👋👋
●「漢書・朱雲伝」の朱雲という人、「折角」と「折檻」という成語を世に残しました(^^)
●「折角」
学者達がこれまで言い負かせなかった、「五”鹿”充宗」という帝の寵臣を、易学の議論で朱雲がコテンパンに言い負かしたことから、学者達から「五”鹿”は”角”が長くて威張っていたが、朱雲は剛力で、その傲慢な”角”を折ってしまった。ああ、愉快、愉快」と囃し立てたのが語源とか・・・。
●このように、もともとは、「折角」は文字通りの意味で、「角を折る」➪「高慢な鼻をくじく」意だったんですが・・・
●我が国では、こういう意味で用いられることはほとんどないですね・・・(^^)。広辞苑・電子辞書によれば、
①力を尽くすこと。骨を折ること。心を砕くこと。・・・「折角の好意」「折角だが断る」「折角だから貰っておく」
②困難・難儀
③めったにないこと。大切。特別。
④十分気を付けて。つとめて。・・・「折角ご自愛ください」
⑤(多く「折角・・・のに」の形で:努力や期待が報いられなくて残念だという気持ちを表す。・・・「折角来たのに会えなかった」
という、意味・使われ方のようです。
●「折檻」・・・四字熟語は「折檻諫言」・・・
前漢の成帝(BC33~7)の時、寵臣の丞相の専横が目に余ったのを、朱雲が帝に上書・謁見・言上した故事。その最後の部分・・・
「・・・上(しょう)大に怒りて曰く、「小臣下に居りて上をそしり、師傅を廷辱す。罪死すとも赦されず」と。御史、雲を将(ひき)いて下さんとす。雲、殿檻を攀ず。檻、折る。雲呼びて曰く、「臣は、下りて竜逢・比干に従い、地下に遊ぶを得ば足る。未だ聖朝の何如を知ざるのみ」と。御史遂に雲を将いて去る。・・・」
*上(しょう):主上。天子・君主の敬称。*師傅:天子の顧問や皇太子の教育係。*廷辱:朝廷において、多くの人々の前ではずかしめる。廷折。*御史:官吏の不正を取り調べる役。*雲:朱雲。*殿檻:御殿の手すり。*竜逢:夏の桀王の臣。(忠臣)*比干:殷の紂王の臣。(忠臣)
●これも、もともと単に「折檻」=「檻が折れた」という意味だったと思うのですが・・・ここから、「強く諌める」➪「きびしく意見を加える」意となり、さらには、「せめさいなむ」意に転じたようです。いまでは「折檻」は体罰や虐待の意味が強く、原義からはもっとも遠い意味になっているようでうね(ーー)
●ちなみに、この後、左将軍の辛慶忌という人が朱雲の誠意にうたれ、朱雲が連れ去られた後、免職覚悟で帝を諌めたところ、帝も反省したとの事。
・・・この、左将軍の諫言も含めて、「折檻諫言」の四字熟語なんじゃないでしょうかね(^^)
👋👋👋