FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

デビッド・フィンチャーの「ベンジャミン・バトン」

2011-01-24 18:18:08 | 日記
スコット・フィッツジェラルドが原作だった・・・

wowowで夜中やっていたので思わず観入ってしまった。

「ソーシャル・ネットワーク」の評判が絶好調な

デビッド・フィンチャー監督がこれを撮れたのも

主役がブラッド・ピットだからか。

日野原先生が、命とは自分自身が持っている時間のこと、

と言ってましたが、「生まれ老いて死ぬ」のサイクルで

老い=若返る、ことになったらどうなるのか?

という話かと思ったらそうではなく、若返りは肉体のみで

精神は成長し思考も成熟していき、老いからは逃れられない

ようになっている。

ケイト・ブランシェット扮するヒロインとバランス良く人生で交差して

付き合い始めるのが、お互い40歳代というのがいい。

娘も無事生まれるが、自分の数奇な運命を懸念してブラピがブラッと

旅立ってしまう。ちゃんと財産を整理して妻と娘が困らないようにしていくのが

フィッツジェラルドの雰囲気が出ていると思った。

そして、父親ベンジャミンが娘に宛てた手紙がとてもよかった。

世界中をハーレーで走り抜いて、様々な国から娘に対する

愛情がよく出ているセリフが流れていく。そこがこの映画の一番いいところだ。

もう一つ、いいシーンが年老いたケイト・ブランシェットがヨチヨチ歩きの

赤ちゃんベンジャミンにキスをするところ。

このシーンを観れただけでももとが取れる作品です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする