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酔いどれの誇りと踊る熊へ

北方謙三「擬態」

2014-03-14 18:37:22 | 日記
今読んでま。

北方の文体好きだな。

10年くらい前の本です。

主人公が自分と同じくらいの世代でバツイチのところも似ていていい感じです。

しかし主人公の方が喧嘩バリバリ強くて、精神的にもタフでそこだけ似ていまへん。

でも面白いので夜寝るときに読み返してま。

酒飲んでないときは手に取りま。

北方謙三の「擬態」ね。


「抱影」も面白かった。絵描きで飲み屋を数件経営している男が主人公。

北方謙三は純文学畑出身だからかなのか、ストーリーが少しヘン(奇妙・不思議)な感じを受けることがある。

心象風景や客観描写などハードボイルドなのだが…

「逃れ」を「逃がれ」と書いて「逃がれの街」と題名したり。

ちょっと難しい様な変わった仕掛けを言葉に織り込んでくるのが面白いし好きだ。


昔はくすぶっている若者が日常からはみ出していきエネルギーを爆発させるようなアクションも沢山書いていたけど

ここ最近は40前後の男が出てくるのもいい感じだ。


歴史小説も随分長いのを書いているけどもいつも核となるのは友情と死と生き様だ。

ベタベタしない友情をストーリーの中で見ると静かに感動することができのよね…

松田優作が映画化を熱望していた「檻」なんかも主人公と脇役の高樹警部のある意味友情物語に見える。

友情の意味の範囲がとても広い。

運命の繋がりの様な世界。

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