読了する(#^.^#)
「禽獣」も掴んで離さない凄い小説だった。
雑種を孕んだドーベルマンの雌に蹴り上げるシーンに唖然。(+_+)動揺する。
そのくらいに画がありありと浮かんでくるくらい文に力があるのだと思う。
いや、俺の下手な解説なんぞなどと見苦しい謙遜などいたすまい。
禽獣とはこの物語内でいうところ「菊戴(キクイタダキ)」という可愛い小さな鳥のことだ。
この作品を読む前に何やら伝説の生き物なのかとも勘違いしたくらい響きが惹かれる題名だった。
思い出す。
小学1年生の当時、私が鍵っ子で友達もいなく淋しく放課後を過ごしている姿を見かねて父が買い与えてくれたセキセイインコのつがいを思い出した。
雌の「ピーコ」の気性が荒く凶暴でおとなしい薄水色の雄のインコはいびり倒されて3日ともたず死んでしまった。
団地裏山の駐車場の崖っぷちに埋めてあげた。
見晴らしが良いと思ったからだ。
6歳のころだった。
文章が湿ってる。
とにかくエモーションに訴えかけてくる。
「伊豆の踊子」だってウィキペディアに掲載してあった誤読論争のエピソードそのまま私も誤読していた。
そう、あのラストシーンの踊子の薫と主人公が港でお別れするところだ。
どちらが「うなずいた」のか論争だ。
川端康成も時を置いて、青年がさよならを言う代わりにうなづくだけだったと解釈されても逆に良いかもね…みたいなことを言ったのだったら嬉しい。
これは文法的にこちらが間違いだったとしてその誤読効果でザックリ心に刻まれたのならそれも良し!というならホッとする。
きっと本を深くしっかりと読み込める人にとっては馬鹿らしい話しを私はしているのだろう。
でも浅学菲才の者でも敷居高くなくどうぞお入りなさい!と川端が声掛けしてくれたような気がしてならないのだ。
純文学は文学者たちだけのものではないよということもそっと言い添えてくれているような気がするのだ。
それから「温泉宿」だ。
温泉街の宿町で逞しく生きる女性たちの姿を見つめているような錯覚を感じる小説でとても好きだ。
これでしばらく遠ざかっていた女性に対する尊敬と畏敬の念を呼び起こされてまた女性が好きになった。そんな心の準備のようなものを復活させられたことがグッドだ。
逞しさと色気と崇敬。これが思い浮かぶことは自分だけか。
街の本屋さんで平済みされているものを手に取ったのだが、A高校課題図書云々とポップが打ってあった。
はたしてこの本を童貞時代の高校生の私が手にとってもピンとくるものがあったのだろうか?と一抹の不安を感じた。
何度ともなく映画化にもされ日本人に愛されている国民小説。
分かりやすい言葉で完璧な描写で描き出され長短問わず構築されている(三島由紀夫説)この物語には
表面上では映らない実は奥深いそして根深い暗闇も垣間見えるような感じを受ける。
私は単なるミーハーですからそこからの分析やら解析は学者に任せただ物語に没入し浸ることしかない。
「禽獣」も掴んで離さない凄い小説だった。
雑種を孕んだドーベルマンの雌に蹴り上げるシーンに唖然。(+_+)動揺する。
そのくらいに画がありありと浮かんでくるくらい文に力があるのだと思う。
いや、俺の下手な解説なんぞなどと見苦しい謙遜などいたすまい。
禽獣とはこの物語内でいうところ「菊戴(キクイタダキ)」という可愛い小さな鳥のことだ。
この作品を読む前に何やら伝説の生き物なのかとも勘違いしたくらい響きが惹かれる題名だった。
思い出す。
小学1年生の当時、私が鍵っ子で友達もいなく淋しく放課後を過ごしている姿を見かねて父が買い与えてくれたセキセイインコのつがいを思い出した。
雌の「ピーコ」の気性が荒く凶暴でおとなしい薄水色の雄のインコはいびり倒されて3日ともたず死んでしまった。
団地裏山の駐車場の崖っぷちに埋めてあげた。
見晴らしが良いと思ったからだ。
6歳のころだった。
文章が湿ってる。
とにかくエモーションに訴えかけてくる。
「伊豆の踊子」だってウィキペディアに掲載してあった誤読論争のエピソードそのまま私も誤読していた。
そう、あのラストシーンの踊子の薫と主人公が港でお別れするところだ。
どちらが「うなずいた」のか論争だ。
川端康成も時を置いて、青年がさよならを言う代わりにうなづくだけだったと解釈されても逆に良いかもね…みたいなことを言ったのだったら嬉しい。
これは文法的にこちらが間違いだったとしてその誤読効果でザックリ心に刻まれたのならそれも良し!というならホッとする。
きっと本を深くしっかりと読み込める人にとっては馬鹿らしい話しを私はしているのだろう。
でも浅学菲才の者でも敷居高くなくどうぞお入りなさい!と川端が声掛けしてくれたような気がしてならないのだ。
純文学は文学者たちだけのものではないよということもそっと言い添えてくれているような気がするのだ。
それから「温泉宿」だ。
温泉街の宿町で逞しく生きる女性たちの姿を見つめているような錯覚を感じる小説でとても好きだ。
これでしばらく遠ざかっていた女性に対する尊敬と畏敬の念を呼び起こされてまた女性が好きになった。そんな心の準備のようなものを復活させられたことがグッドだ。
逞しさと色気と崇敬。これが思い浮かぶことは自分だけか。
街の本屋さんで平済みされているものを手に取ったのだが、A高校課題図書云々とポップが打ってあった。
はたしてこの本を童貞時代の高校生の私が手にとってもピンとくるものがあったのだろうか?と一抹の不安を感じた。
何度ともなく映画化にもされ日本人に愛されている国民小説。
分かりやすい言葉で完璧な描写で描き出され長短問わず構築されている(三島由紀夫説)この物語には
表面上では映らない実は奥深いそして根深い暗闇も垣間見えるような感じを受ける。
私は単なるミーハーですからそこからの分析やら解析は学者に任せただ物語に没入し浸ることしかない。