FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

「三度目の殺人」 と「散歩する侵略者」観ましたァよ

2017-09-14 12:07:51 | 映画感想
少し驚いたのは

満島真之介がこの2作品共に出ていたこと。

売れてるんだね。

是枝裕和も黒沢清もスルー出来ない名監督たち。

結論、面白かったのかどうなのか?

まあまあオモシロかった。

是枝監督のは前回の「海よりもまだ深く」の方が断然よかった。

今回のサスペンスものはこの監督に合わない。

重いトーンよりもユーモラスで良いセリフを散りばめたドラマが合っている。

しかし吉田綱太郎は良かった。上手かった。ハマっていた。チャラさすれすれの軽快さが抜群。


黒沢清監督の得意技の不穏な空気感や不吉な前兆…みたいなものが薄れている気がする。

「回路」の絶望的な薄暗さや人間そのものの不気味さを目の当たりにしたファンとしては物足りない。

でも完成度はひと作品ごとにグングン増しているのは確かだ。

黒沢監督にはいつも厳しいこと書いてしまうがやっぱり期待度が高い証拠。

人間の概念を取り込んで地球侵略していくのはいい。でも

その宇宙人たちがあまりにも人間的。

理屈の通らない怖さや人間の常識では計り知れない絶望感がないのが残念。

S・スピルバーグ「宇宙戦争」のように圧倒的な力と対話が成立しない感を全面的に出すのがイイ。

ヒロインの愛の概念で地球制服なしになってしまうのも…どうなのよという気がする。

でも長沢まさみはビックリするくらい美人になっていた。


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