後継ぎをみつめて

小さな企業でも継承問題がある。

あとつぎの息子が頑張っている。

でも上手くいかない。なかなか上手くいかない。

そばで見ていてこちらもハラハラしたりイラついたり。

でもその空回り具合がなんとも言えない空気を出す。

頑張ってくれとは言えない。難しいと思う。

創業者の実力とは違うものだ。別物だ。

だから親父さんと同じになろうとするな。

それが勘違いだから。

違うもの。自分独自のモノを出してみてくれ。

細かいことは気にするな。そういうことは周りの従業員に任せて。

分からないことはベテラン社員に素直に聞く。

頭下げる姿は格好悪くない。むしろ逆だ。

頭下げられる人間は格好いいし強いよ。

素直になること。未熟な部分は認めてみること。

そして暗くなるな。卑屈になるな。

作り笑いも芸のうち。

泣きたくなる時は陰で泣け。気が付かないように泣いても周りは気づくから。

親父とは違うのだ。違うことを打ち出して皆を引っ張っていけばいい。

好きなようにやってみればいい。

間違いは、同じことをしようとすること。

さあ、今年もラストスパートだ。

いけ、息子。跡継ぎ。

年末のお約束

気の置けない仲間と一緒に

居酒屋で鍋をつつく。

スナックでママに手拍子してもらいながらサザンを歌う。

うちに帰らず会社に戻ってパソコンに向かう。

暗い所内で音楽かけながらキーボードを打つ。

ウイスキー携帯用ボトルをチビチビしながら打つ。

朦朧としてなにをしているのか分からないまま打つ。

もう駄目だと体が叫んだらベンチシートへ倒れこみ気を失う。

これがお約束。

風邪ひかないように暖房は効かせておく。これがお約束。

ロッカーにアウトドア用の赤外線毛布を用意しておく。お約束。

泥酔は健康じゃないとできない。出来ることを幸福だと思いましょう。

丈夫な体で生んでくれた親に感謝しよう。

面と向かって言えないならここに残そう。

お約束。